ディスコ、『日経就職ナビ2012 学生モニター調査』(2011年5月)結果
~5月1日現在内定率、前年同期比12.6ポイント減、背景に震災も~
就職情報会社・株式会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:夏井丈俊)は、2012年3月卒業予定の大学生モニター(現大学4年生、理系は修士2年生を含む)2,000人を対象に5月1日~9日、インターネットで就職に関する意識調査を行いました。(回答数 1,045人)
5月1日現在の学生モニターの内定率は35.2%と、前年同期調査を12.6ポイント下回りました。5月の内定率が4割に届かなかったのは、2004年に現在の形式で調査を開始して以降初めてです。(別紙図表1参照)
内定率低下の背景には、東日本大震災を受け、採用数の多い大手企業を中心に選考開始を5月や6月へと遅らせる動きが広がったことが考えられます。ただ、新卒市場が縮小している可能性も考えられることから現段階で判断を下すのは難しく、5月に選考のピークを迎える大手金融機関、6月に選考開始を予定している商社やメーカーなどの動きが注目されます。
1.5月1日現在の学生モニター内定状況
5月1日現在の学生モニター内定率は35.2%で、前年同期調査(47.8%)より12.6ポイント減。また内定者のうち、就職先を決定し活動を終了した人は36.8%と、前年の70.0%とは対照的に低い数値にとどまりました。一方で内定を持ちつつ活動を継続している学生は58.6%と半数を超えており、5月~6月に行われる大手企業を中心とした「“本命企業”の選考待ち」状態といえそうです。
なお、5月1日現在で就職先を決定し活動を終了した学生に、早期に就職先を決めた理由を聞いたところ、「第一志望からの内定だったから」が56.3%で最も多く、「早い時期の内定で、自分を高く評価してくれたと感じた」(27.4%)の2倍以上にのぼりました。「早く就職先を決める」ことを優先した学生も少なく、震災への対応によって選考時期の分散はあったものの、学生の志望度を変えるまでには至っていないようです。(別紙図表2参照)
2.東日本大震災の影響
東日本大震災によって就職活動に影響を受けたという人は、「非常に受けた」(30.8%)、「やや受けた」(50.8%)をあわせて81.6%にのぼりました。地域により違いが顕著で、東北地方では「非常に受けた」の割合が69.4%と抜きん出ていました。影響の内容を見ると、「志望企業の選考が延期になった」が95.1%にのぼり、次いで「就職活動への意欲が低下した」(39.0%)が挙げられました。(別紙図表3、4参照)
震災の影響を受けたという学生に、志望企業の選考延期によって空いた時間をどのように使ったか重ねて聞いたところ、「延期されていない企業の選考に注力した」が32.6%と最も多く、次いで学業やアルバイトなど「就職活動以外のことに費やした」が30.3%と3割を占めました。「延期された企業の選考準備に充てた」は16.3%と意外に少なく、活動を小休止する学生も少なくなかったようです。(別紙図表5参照)
リリース本文ならびに添付資料はこちら(PDF:185KB)
《 『日経就職ナビ2012 学生モニター調査』(2011年5月)概要 》
発行 : 株式会社ディスコ
対象 : 2012年3月卒業予定の全国の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生を含む)
調査方法・期間 : インターネット調査法、2011年5月1日~5月9日
サンプリング : 株式会社ディスコ「日経就職ナビ2012 学生モニター」2,000人
回答数 : 1,045人(文系男子371人、文系女子277人、理系男子292人、理系女子105人)
* 日経就職ナビは、株式会社日経HRと株式会社ディスコが共同で管理・運営しています。
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。
株式会社ディスコ http://web.disc.co.jp//5月18日発表・同社プレスリリースより転載