ディスコ、『日経就職ナビ2012 学生モニター調査』を実施
〜 2011年の就職戦線、86.5%が「厳しい」との見方
就職情報会社・ディスコ(東京都文京区、夏井丈俊・代表取締役社長)は、2012年3月卒業予定の大学生(現大学3年生、理系は修士1年生を含む)モニター2,000人を対象に11月15日〜28日の期間、インターネットで就職に関する意識調査を行いました。(回答数1,573人)
2011年の就職戦線について、2010年に比べてどのようになるか見通しを聞いたところ、86.5%が「厳しい」と回答しました。一方で、「やや楽」との回答が前年調査の6.4%から13.3%へと倍増していました。楽と見る根拠には、採用市場の回復や政府の対策への期待が挙げられています。しかし大半の学生は、景気回復は進まず企業の採用数は大きく上昇しないと見ており、危機感を募らせています。就職留年組、新卒未就職者が戦線に加わることによる競争激化、さらにはグローバル採用による国内採用枠の減少を危惧する声も高まっています。
1.企業へのエントリー数、平均50社に
11月中旬時点で企業に「エントリーした」学生は96.4%で、学生一人当たりの平均エントリー社数は50.0社にのぼりました。11月時点のエントリー数はここ数年30社前後で推移してきましたが、昨年40社を超え、今年は更に増加しました。
2.就職先選びは「仕事内容」よりも「将来性」を重視
就職先企業を選ぶ際に重視する点を、31の選択肢の中から5つまで選んでもらったところ、最も多かったのは「将来性がある」(44.2%)でした。2位の「職場の雰囲気が良い」(40.3%)に次いで挙げられた「仕事内容が魅力的」(39.6%)は、前年の1位から順位を下げる結果となりました。また、「給与・待遇が良い」も同様に順位を下げていることから、内定を獲ることを重視し、現時点での条件面にとらわれず広く企業を見て行こうとの姿勢も感じられます。
3.海外での就業意欲、「働きたい」が過半数に
海外勤務を望まない若手社員の増加が話題になるなど、若者の内向き志向が指摘されていますが、現時点で学生はどう考えているか、海外での就業意欲を聞きました。その結果「ぜひ働きたい」「どちらかといえば働きたい」の合計は51.8%と過半数に達しました。また、海外での就業意欲を持つ人に「働いてみたい国・地域」を重ねて聞いたところ(複数回答)、北米(78.7%)、西欧(76.0%)が多く、成長著しいアジア地域を選ぶ学生は半数以下にとどまりました。(別紙図表4参照)
◆ リリース本文ならびに添付資料はこちら(PDF:156KB)
≪ 『日経就職ナビ2012 学生モニター調査』(2010年11月)概要 ≫
発行 : 株式会社ディスコ
対象 : 2012年3月卒業予定の全国の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生を含む)
調査方法・期間 : インターネット調査法、2010年11月15日〜11月28日
サンプリング : 株式会社ディスコ「日経就職ナビ2012 学生モニター」2,000人
回答数 : 1,573人(文系男子543人、文系女子464人、理系男子405人、理系女子161人)
*日経就職ナビは、株式会社日経HRと株式会社ディスコが共同で管理・運営しています。
ディスコ http://web.disc.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・12月8日