ディスコ、『日経就職ナビ2011 就職活動モニター調査』(2010年10月)結果
10月1日現在の内定率76.9%、前月比8.2ポイント増
就職情報会社・ディスコ(東京都文京区、夏井丈俊・代表取締役社長)は、2011年3月卒業予定の大学生(現大学4年生、修士2年生)モニター2,000人を対象に10月1日〜11日の期間、インターネットで就職活動状況調査を行いました。(回答数923人)
10月1日現在のモニター内定率は76.9%で、前年(77.0%)に引き続き8割を割り込むという、氷河期並みの厳しさが続いています。この結果を「国公立」「私立」別に分けてみると、国公立84.0%、私立70.1%と、大きな差が生じています。2009年の調査では両者とも前年より内定率が下がりましたが、2010年は国公立のみ持ち直し、私立はさらに落ち込みが激しくなっています。大学間の格差が広がったとも受け取れるこの傾向は、すでに4月事典から現れており、その差は埋まらないまま10月を迎えたといえます。
1. 4割以上が内定承諾後の辞退を経験
モニターを対象に、内定辞退の有無について聞いたところ、「ある」との回答は44.1%でした。また、「ある」と回答した学生に辞退のタイミングを聞いたところ、「内定承諾前」70.6%、「内定承諾後」が36.7%でした(2社以上辞退した学生がいるため、複数回答)。
内定承諾後の辞退者にその抵抗感について聞くと、91.3%が「あった」と回答。迷ったうえでの判断だったことがうかがえる一方、抵抗感が「なかった」学生も8.7%おり、“お互いさま”と割り切るコメントも散見されました。
2. 中小企業への選考応募経験
全モニターを対象に、従業員300人未満の中小企業への選考応募経験を聞いたところ、「受けた」学生は52.1%と半数強にとどまりました。その理由として最も多かったのは「やりたい仕事に就ける」(46.4%)、次いで「企業として独自の強みがある」(40.1%)、「会社の雰囲気がよい」(39.5%)と続きました。一方、受けていない理由として「安定性に欠ける」(47.1%)、「知名度が低い」(46.2%)が半数近くにのぼりました。
3. 就活の費用、前年を上回る
就職活動にかかった費用について、「リクルートスーツ代」「交通費」「宿泊費」「資料費」「備品代」「その他諸経費」の6項目ごとに金額を聞きました。各項目の平均を算出し足し上げると167,166円となり、前年調査の162,911円を4,000円ほど上回りました。増加が目立ったのは「交通費」で、前年の74,980円から81,531円へと約6,500円増。活動量の増加と長期戦により、移動にかかる費用がかさんだものと思われます。一方減ったのは「リクルートスーツ代」で、前年比約3,000円減でした。
リリース本文ならびに添付資料はこちら(PDF:166KB)
《 『日経就職ナビ2011 就職活動モニター調査』(2010年10月)概要 》
発行: 株式会社ディスコ
対象: 2011年3月卒業予定の全国の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生を含む)
調査方法・期間: インターネット調査法、2010年10月1日〜10月11日
サンプリング: 株式会社ディスコ「日経就職ナビ2011 就職活動モニター」2,000人
回答数: 923人(文系男子313人、文系女子244人、理系男子269人、理系女子97人)
*日経就職ナビは、株式会社日経HRと株式会社ディスコが共同で管理・運営しています。
ディスコ http://web.disc.co.jp /同社プレスリリースより抜粋・10月29日