インテリジェンス、転職サービス「DODA(デューダ)」調べ
【速報】2010年7月 転職求人倍率1.01倍
インテリジェンス(東京都千代田区、高橋広敏・代表取締役 社長執行役員)が運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は、転職支援サービス登録の個人求職者と、法人企業の求人数をもとに算出した「転職求人倍率」を発表しております。「転職求人倍率」は、大都市圏のホワイトカラー層を中心とした転職マーケットにおける需給バランスを表すものです。
※ 調査対象となる個人求職者の職種、最終学歴、年齢区分など属性データは3ページ「登録者(転職希望者)情報」をご確認ください。
http://www.inte.co.jp/corporate/library/recruit/data/20100827.pdf
※ 各業種カテゴリーの詳細は、DODAサイトにてご確認ください。
http://doda.jp/other/entryhelp/008.html
【 結果概要 】
■ 【 7月転職求人倍率 】
――製造業の回復により「メーカー」も1年半ぶりの1倍超え
7月の転職求人倍率は、1.01倍となり、2009年1月以来、1年半ぶりに1倍を上回りました。2008年秋の金融危機以来、低迷していた転職市場の回復が鮮明になりつつあります。
業種別では、「メディカル」が3.38倍で最も高く、次いで「IT/通信/インターネット」(1.14倍)、「メーカー」(1.00倍)。「メーカー」も2009年1月以来の1倍超えとなりました。スマートフォン人気やエコポイント、エコカー減税等による需要拡大で自動車や半導体分野の求人増加が続いています。
「メディカル」は引き続き、薬剤師やMR等新薬の開発や拡販に向けた人材需要が活況。「IT/通信/インターネット」では、特に、インターネット、ソーシャルメディア関連の企業で採用が活発化しています。
■【 DODA編集長の解説 】
―― 転職市場は全体的な回復基調 円高の影響は見られず
求人数は前年同月比、前月比ともに増加しており、採用意欲の回復が続いています。業種・職種別に濃淡はありますが、全体的な回復基調といえます。円高による景気停滞懸念の影響も、現状では見られません。
厚生労働省が発表する有効求人倍率の動向に比べ、回復がより明確となっています。これは、転職求人倍率の中心調査対象である20代後半から30代、大都市圏、ホワイトカラーの求人がより活発化しているためです。景気回復局面で、企業が即戦力となる経験者の中途採用を中心に人材確保を進めていることがわかります。
グローバル経済が加速する中、経営にもスピードが求められており、企業は次々と新たな施策に打って出なくてはなりません。そのため、若手を育成している余裕はなく、すぐに活躍できる30歳前後の経験者を採用し、迅速な対応を行っていきたいと考える企業の意図が見てとれます。
また景気が回復していくと、中途採用市場では優秀な経験者の採用が難しくなっていきます。そのため、特に中堅・中小企業で、まだそれほど大手で中途採用を活発化させていない今を好機として、積極的な採用に乗り出している企業が増えています。
この傾向は採用動向の先行指標と見ることができ、今後、景気が順調に回復していくとともに、若手や未経験者層の採用へと拡大していくものと考えられます。(DODA編集長 美濃啓貴)
インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・8月30日