インテリジェンス運営、求人情報サービス「an」調べ
2010年6月 アルバイト平均時給
インテリジェンス(東京都千代田区、高橋広敏・代表取締役 社長執行役員)が運営する求人情報サービス「an」では、求人情報メディア(PCサイト、モバイルサイト、有料求人誌、フリーペーパー)に掲載された求人広告から173職種(※)について、平均時給を分析しています。2010年6月の結果がまとまりましたのでお知らせします。 (調査は2002年より行っております。過去のデータをご覧になりたい場合は、広報部までお問い合わせください。)
【 全体概況 】
〜 平均時給 998円。前月比8円、前年比25円の増額
2010年6月の全国平均時給は、998円(前月990円、前年同月973円)で、前月比8円の増額、前年同月比では25円の増額となり、7ヵ月連続で前年同月を上回りました。職種別にみると、「販売系」「運輸職系」が前年比・前月比ともにプラスとなっています。
【 エリア別概況 】
〜 関東エリアは全職種で前年比プラスに
2010年6月のエリア別平均時給は、関東エリアが1,071円と最も高く、次いで東海エリア(980円)、関西エリア(970円)、北海道エリア(816円)、九州エリア(813円)となりました。対前年増加率は、九州エリアが-1.7%と2009年10月以来のマイナスとなったものの、関東(4.6%)、東海(2.9%)、北海道(0.6%)の3エリアでプラスとなり、全体では2.6%のプラスとなっています。特に関東エリアでは全職種がプラスとなるなど、時給の改善基調が見られます。
【 職種別概況 】
〜 販売系・運輸職系・事務系が増加をけん引
2010年6月の職種別平均時給は、専門職系が1,212円と最も高く、次いで運輸職系(1,042円)、事務系(1,021円)、サービス系(988円)、販売系(970円)、技能・労務系(959円)、フード系(921円)と続きました。
対前年増加率は、フード系が-0.3%と再びマイナスに転じたものの、「販売系」(6.5%)、「運輸職系」(6.2%)、「事務系」(5.3%)の増加がけん引し、全体では前年比プラスとなっています。
【 解説: 業界担当営業より 】
〜 コールセンターの時給が上昇、派遣法改正の影響も
コールセンターの時給UPの要因は以下の2点が考えられます。
まずは、北海道と九州での求人ニーズ上昇に伴う時給の引き上げです。大手コールセンター各社が、不況下における利益確保のため、首都圏や関西圏にあったコールセンターを地代や人件費が安価に確保できる地方(九州・北海道・宮城など)に移転しています。この動きは昨年から活発化しており、案件数増加に伴って時給も引き上げられています。
次に、派遣法改正議論の影響を受け、派遣ではなく直接雇用で採用を行う企業が増えていることが原因です。特に、成長分野である保険販売やインターネット通販、テレビショッピングなど、これまで求人媒体を利用していなかった分野の企業も求人媒体を利用した直接雇用に動いています。直接雇用での採用にあたり、各社は即戦力となる人材の確保のため、比較的時給水準の高い派遣の賃金と同水準で採用を行う傾向にあり、このことが時給上昇に影響しているのではないでしょうか。
(SA営業統括部 マネジャー 大村 智一)
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インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・7月20日