インテリジェンス、求人情報サービス「an」調べ
2010年5月 アルバイト平均時給
インテリジェンス(東京都千代田区、高橋広敏・代表取締役 社長執行役員)が運営する求人情報サービス「an」では、求人情報メディア(PCサイト、モバイルサイト、有料求人誌、フリーペーパー)に掲載された求人広告から173職種(※)について、平均時給を分析しています。2010年5月の結果がまとまりましたのでお知らせします。 (調査は2002年より行っております。過去のデータをご覧になりたい場合は、広報部までお問い合わせください。)
【 全エリア概況 】
〜 平均時給 990円。北海道を除く全エリアで前年比プラス
2010年5月の全国平均時給は、990円(前月998円、前年同月958円)で、前月比で8円の減額、前年同月比では32円の増額となりました。エリア別では、「関東エリア」が1,045円で最も高く、次いで「関西エリア」(995円)、「東海エリア」(980円)となりました。職種別では、「専門職系」が1,251円と最も高く、次いで「事務系」(1,024円)、「サービス系」(999円)と続いています。
対前年増加率は、エリア別では、東海が2.2%と4ヵ月連続のプラスとなったほか、関東が4.3%、九州が1.9%など、北海道を除く全エリアでプラスとなり、全体では3.3%となりました。職種別では、フード系が0.2%と2008年10月以来の前年比プラスに転じたほか、製造工を含む「技能・労務系」は6ヵ月連続、「事務系」は4ヵ月のプラスになるなど6職種に改善傾向がみられ、全体では6ヵ月連続の前年比プラスとなっています。
【 関東エリア概況 】
〜 平均時給1,045円。サービス系を除く全ての職種で前年比プラス
関東エリアの平均時給は、1,045円(前月1,048円、前年同月1,002円)で、前月比3円の減額。職種別では、「専門職系」が1,286円で最も高く、次いで「事務系」(1,118円)、「サービス系」(1,051円)となりました。対前年同月の増加率は4.3%で、6ヵ月連続のプラスとなっています。職種別では「サービス系」(-1.0%)を除いた全ての職種で前年比プラスとなりました。特に「専門職系」(20.5%)の増加幅が大きく、全体の増加率を押し上げています。
【 関西エリア概況 】
〜 平均時給995円。2ヵ月連続前年比プラスに
関西エリアの平均時給は、995円(前月1,007円、前年同月973円)で、前月比12円の減額。職種別では「専門職系」が1,293円で最も高く、次いで「サービス系」(1,031円)、「事務系」(995円)と続きました。対前年同月の増加率は2.3%となり、2ヵ月連続のプラスとなりました。職種別では、「事務系」(-0.8%)など2職種がマイナスとなる一方、「専門職」(5.9%)、「サービス系」(4.2%)の増加がけん引し、全体では前年比プラスとなっています。
【 東海エリア概況 】
〜 平均時給980円。前年比2.2%プラスで改善傾向続く
東海エリアの平均時給は、980円(前月1,003円、前年同月959円)で、前月比23円の減額。職種別では、「専門職系」が1,274円で最も高く、次いで「運輸職系」(1,046円)、「事務系」(1,006円)となりました。対前年同月の増加率は2.2%で、4ヵ月連続の前年比プラスとなり、2008年8月以降続いていた時給の停滞傾向に改善が見られます。職種別では「サービス系」(-11.3%)、「技能・労務系」(-2.6%)など3職種が前年を下回ったものの、「専門職系」(23.9%)の増加幅が大きく、全体をプラスに押し上げました。
【 九州エリア概況 】
〜 平均時給836円。7ヵ月連続の前年比プラスに
九州エリアの平均時給は、836円(前月846円、前年同月821円)で、前月比10円の減額。職種別では、「専門職系」が1,079円で最も高く、次いで「事務系」(914円)、「運輸職系」(847円)となりました。対前年同月の増加率は1.9%で、7ヵ月連続のプラス。職種別では、「サービス系」(-2.4%)、「運輸職系」(-1.7%)、「フード系」(-1.7%)を除いた4職種で前年を上回りました。
【 北海道エリア概況 】
〜 平均時給796円。2009年7月以来の700円台に下落
北海道エリアの平均時給は、796円(前月804円、前年同月810円)で、前月比8円の減額。2009年7月の797円を最後に800円台で推移していましたが、再び700円台への下落となりました。職種別では、「専門職系」が871円で最も高く、「事務系」(843円)、「サービス系」(830円)と続きました。対前年同月の増加率は-1.8%で、前月の0.3%から一転し前年比マイナスに。職種別では「フード系」(2.1%)がプラスも、「運輸職系」(-8.8%)、「販売系」(-4.2%)など6職種が前年を下回りました。
【 解説:業界担当営業より 】
〜 薬事法改正から1年 登録販売者 求人の動き
5月時給の全体は、6ヵ月連続の前年比プラスとなりました。職種別では、「専門職系」が6ヵ月連続前年比プラスとなっています。引き続き「看護師」「薬剤師」などの時給が堅調に推移していることが要因です。
また、薬剤師不在でも大衆薬が販売可能となる新資格、登録販売者の求人に動きが見られます。2009年6月の薬事法改正後、一部大手スーパーで直接雇用の求人があったものの、資格開始1年目であることから、まずは外部からの人材確保よりも社内の人材を受験させて有資格者とする動きが主流でした。2010年に入り、大手スーパーやホームセンターなどで医薬品拡充の動きが広がったことで、4月以降は人材派遣会社も登録販売者の確保に動き出しています。
ただし、直接雇用の時給水準は一般の販売職とあまり変わらないことも多く、資格の市場価値が時給に反映されていない場合も見られます。一方で、派遣の時給は直接雇用より数百円高いことも多く、派遣に登録した動機として給与の高さを挙げる有資格者も少なくありません。
今後、直接雇用での登録販売者の確保には一般販売職との時給差別化が重要となるのではないでしょうか。(SA営業統括部 マネジャー 大村 智一)
◆ リリースの詳細はこちらをご覧下さい。
◆ 詳細の資料をご希望の方は、広報部までご連絡いただくか、こちらよりダウンロード可能です。(PDF)
<「an」について>
「an」は、1967 年、「日刊アルバイトニュース」として創刊された求人媒体で、以降40年以上にわたり、主に若年アルバイト層の支持を受け、全国でアルバイトを中心とした求人情報提供サービスを展開してきました。2006年、これまで運営を手がけてきた株式会社学生援護会と株式会社インテリジェンスが経営統合。これを機に、2007年7月、「自分らしいシゴトが見つかる」というコンセプトのもと、新生「an」としてリニューアルしました。
現在は、各地域の求人情報に特化した「anエリア」、こだわりや条件で探せる「anセレクト」、正社員、派遣、フリーターなど週5日以上の求人情報に特化した「anレギュラー」という、個人の求職ニーズに対応した3つの求人情報サイトとともに、有料求人誌「an weekly」、フリーペーパー「anエリア」とのメディアミックスによる情報提供を展開。より多くの人と組織の最適なマッチングを目指してまいります。
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。
インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・6月14日