インテリジェンス、求人情報サービス「an」調べ
2010年4月 アルバイト平均時給
インテリジェンス(東京都千代田区、高橋広敏・代表取締役 社長執行役員)が運営する求人情報サービス「an」では、求人情報メディア(PCサイト、モバイルサイト、有料求人誌、フリーペーパー)に掲載された求人広告から173職種(※)について、平均時給を分析しています。2010年4月の結果がまとまりましたのでお知らせします。 (調査は2002年より行っております。過去のデータをご覧になりたい場合は、広報部までお問い合わせください。)
【 全エリア概況 】
〜 平均時給 998円。5ヵ月連続で前年を上回る
2010年4月の全国平均時給は、998円(前月974円、前年同月955円)で、前月比24円の増額、前年同月比では43円の増額となり、5カ月連続で前年同月を上回りました。看護師・薬剤師などの専門職や、即戦力となる人材の採用ニーズの高まりを受け、比較的時給の高い求人件数比率が上昇していることが、時給増額傾向の主な要因となっています。
エリア別では、「関東エリア」が1,048円で最も高く、次いで「関西エリア」(1,007円)、「東海エリア」(1,003円)となりました。職種別では、「専門職系」が1,320円と最も高く、次いで「事務系」(1,019円)、「サービス系」(1,000円)と続いています。対前年増加率は全エリアでプラスとなっており、全体でも4.5%のプラスに。職種別では、フード系が14カ月連続の前年比マイナスなど3職種が前年を下回っているものの、「技能・労務系」は5ヵ月連続、「事務系」は3ヵ月のプラスになるなど改善傾向もみられます。
【 関東エリア概況 】
〜 平均時給1,048円。6職種で前年比プラスに
関東エリアの平均時給は、1,048円(前月1,032円、前年同月997円)で、前月比16円の増額。職種別では、「専門職系」が1,386円で最も高く、次いで「事務系」(1,109円)、「サービス系」(1,052円)となりました。対前年同月の増加率は5.1%で、5カ月連続のプラス。職種別では「フード系」(-0.6%)を除いた全ての職種で前年比プラスとなっています。
【 関西エリア概況 】
〜 平均時給1,007円。「販売系」「技能・労務系」、6ヵ月連続で前年比プラス
関西エリアの平均時給は、1,007円(前月973円、前年同月967円)で、前月比34円の増額。職種別では「専門職系」が1,320円で最も高く、次いで「サービス系」(1,035円)、「事務系」(984円)と続きました。対前年同月の増加率は4.1%で、職種別では、5職種で前年を上回っています。特に「販売系」(3.9%)、「技能・労務系」(0.6%)は、6ヵ月連続で前年比プラスとなっており、改善傾向が顕著になりつつあります。
【 東海エリア概況 】
〜 平均時給1,003円。2008年12月以来の1,000円台に
東海エリアの平均時給は、1,003円(前月978円、前年同月960円)で、前月比25円の増額。2008年12月以来の1,000円台回復となりました。職種別では、「専門職系」が1,297円で最も高く、次いで「運輸職系」(1,050円)、「事務系」(993円)となっています。対前年同月の増加率は4.5%で、3ヵ月連続の前年比プラス。職種別では2職種が前年を下回ったものの、「専門職系」(26.4%)、「販売系」(7.4%)など他5職種でプラスとなり、全体では前年比プラスとなりました。
【 九州エリア概況 】
〜 平均時給846円。全職種で前年比プラスに
九州エリアの平均時給は、846円(前月821円、前年同月808円)で、前月比25円の増額。職種別では、「専門職系」が1,146円で最も高く、次いで「事務系」(914円)、「サービス系」(856円)となりました。対前年同月の増加率は4.7%で、6ヵ月連続のプラス。職種別では、「専門職系」(28.3%)、「販売系」(2.5%)など全ての職種で前年を上回りました。
【 北海道エリア概況 】
〜 平均時給804円。「運輸系」「フード系」など5職種で前年比プラス
北海道エリアの平均時給は、804円(前月807円、前年同月802円)で、前月比3円の減額。職種別では、「専門職系」が922円で最も高く、「事務系」(849円)、「サービス系」(834円)と続きました。対前年同月の増加率は0.3%で、職種別では「専門職系」(-1.8%)、「サービス系」(-1.6%)がともに先月に引き続き前年を下回ったものの、「運輸職系」(7.5%)、 「フード系」(2.2%)など5職種が増加しており、全体では前年比プラスとなりました。
【 解説:業界担当営業より】
〜 「技能・労務系」時給は好調 スマートフォン、エコカー需要も影響
4月時給は全エリアで前年比プラスとなり、2009年6月を底に、時給金額の回復傾向が全国的にみられます。職種別にみると、「技能・労務系」が5ヵ月連続で前年比プラスとなっています。時給回復の背景は、スマートフォン、低価格PC、薄型テレビなどに使用する半導体の海外需要増加や、エコカー補助金の影響による自動車の堅調な国内需要を受け、製造工の求人数が増加していることにあります。この製造工の求人ニーズ上昇に伴う時給の引き上げが、「技能・労務系」全体の時給を押し上げる一因となっています。 (SA営業統括部 マネジャー 大村 智一)
<「an」について>
「an」は、1967 年、「日刊アルバイトニュース」として創刊された求人媒体で、以降40年以上にわたり、主に若年アルバイト層の支持を受け、全国でアルバイトを中心とした求人情報提供サービスを展開してきました。2006年、これまで運営を手がけてきた株式会社学生援護会と株式会社インテリジェンスが経営統合。これを機に、2007年7月、「自分らしいシゴトが見つかる」というコンセプトのもと、新生「an」としてリニューアルしました。
現在は、各地域の求人情報に特化した「anエリア」、こだわりや条件で探せる「anセレクト」、正社員、派遣、フリーターなど週5日以上の求人情報に特化した「anレギュラー」という、個人の求職ニーズに対応した3つの求人情報サイトとともに、有料求人誌「an weekly」、フリーペーパー「anエリア」とのメディアミックスによる情報提供を展開。より多くの人と組織の最適なマッチングを目指してまいります。
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。
インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・5月17日