インターワークス、2010年1月・2月の
医療介護系派遣の平均時給・平均月給給(関東エリア)
インターワークス(東京都港区、河村直人・代表取締役)では、2008年5月からサービスを開始した医療と介護の専門求人サイト「医療介護ワークス」に掲載をしている約70社のデータから、2010年1月・2月の関東エリアの職種別平均時給・平均月給の分析を行いましたので、結果をお知らせいたします。(※ 「医療介護ワークス」上で分類されているエリア、職種)
【 関東の状況、職種別傾向について 】
≪1月≫
1月の関東地方全体の求人件数は5,496件、そのうち職種別求人件数で見てみますと、看護師が3,520件、介護・ヘルパー職は766件となりました。
一方、1月の平均賃金を見てみますと、看護師の平均時給は1,603円で前月比プラス28円、平均月給では274,234円で前月比プラス8,143円となりました。また、介護・ヘルパー職の平均賃金を見てみますと、平均時給は1,109円で前月比プラス22円、平均月給では186,676円で前月比マイナス733円となりました。
≪2月≫
2月の関東地方全体の求人件数は6,203件、そのうち職種別求人件数で見てみますと、看護師が3,883件、介護・ヘルパー職は817件となりました。
一方、2月の平均賃金を見てみますと、看護師の平均時給は1,603円で前月比マイナス1円、平均月給では269,293円で前月比マイナス4,941円となりました。また、介護・ヘルパー職の平均賃金を見てみますと、平均時給は1,095円で前月比マイナス14円、平均月給では185,285円で前月比マイナス1,391円となりました。
1月と2月の平均賃金の推移を見てみますと、看護師の平均賃金は1月がプラス、2月はマイナスとなりました。しかし2月のマイナス幅は、1月のプラス幅に比べると小さいため、給与水準は高止まりしている傾向にあります。
一方、介護・ヘルパー職を見てみますと、平均時給が1月はプラス22 円、2月はマイナス14円と大きく変化はありませんでしたが、平均月給では、1月2月ともにマイナスとなり、給与水準は下降傾向にあります。
【 キーワードランキングの傾向 】
≪1月≫
求職者が医療介護ワークス上で検索したフリーワード上位20位の1月のランキングは、「無資格(1位)」、「看護師(2位)」、「夜勤(3位)」となりました。
≪2月≫
求職者が医療介護ワークス上で検索したフリーワード上位20位の2月のランキングは、「介護(1位)」、「無資格(2位)」、「夜勤(3位)」となりました。
12月から2月にかけて、「介護」のキーワードが上昇し(7位→5位→1位)、「無資格」は1位と2位を維持しております。政府が取り組んでいる緊急雇用創出事業である「介護資格取得支援事業」「研修代替介護職員派遣事業」という介護未経験者の雇用創出策が世間に浸透している背景があるものと感じられます。これら介護系創出事業を各県から受託する派遣会社も多く、紹介予定派遣終了後も7割が定着した派遣会社もあり、各県と派遣会社の取り組みは暫く継続されるものと思われます。
【 4月の診療報酬改定における労働市場の影響について 】
2008年の診療報酬改定により新設された「医師事務作業補助体制加算」が、2010年の診療報酬改定にて更に引き上げられるとともに、より多くの医師事務作業補助者を配置した場合の加算が新設されました。これに伴い、医師が行う書類作成や入力などの事務的な仕事について代行・補助を行う「医師事務作業補助者」の需要が高まることが期待されます。
【 インドネシア人看護師・介護福祉士候補者の受入状況について 】
2008年8月から始まったインドネシア人看護師・介護福祉士候補者の受入れから1年が経過し、厚生労働省から「インドネシア人介護福祉士候補者受入実態調査の結果」と「インドネシア人看護師候補者受入実態調査の結果」が発表されました。
患者及び利用者への「候補者によるサービスの質」についての質問では、看護師候補者・介護福祉士候補者ともに、普通以上の評価を得ており、不満というニュアンスの回答が皆無であったことから、サービスの水準は問題無いことが見受けられます。
受け入れ側の職員から見た候補者とのコミュニケーションについての質問では、「時々話が通じないが、ゆっくり話せば概ね伝わる」と看護師候補者に対しては約6 割が回答、介護福祉士候補者に対しては6〜7割が回答しております。一方、看護師候補者自身が感じている課題についての質問では、「看護師の国家試験に向けた学習」「日本語の読み書き」に8割、「日本語を聞きとること」「患者とのコミュニケーション」に6割、「日本語を話すこと」「日本人の看護スタッフとのコミュニケーション」等に5割が回答しております。候補者の受入期間は看護師候補者で最長3 年、介護福祉士候補者で4年となっており、日本語でのコミュニケーションの課題は、歳月と共に解決されることも想定されますが、公的な日本語学習支援を充実させることができれば、医療・介護業界の人手不足感の解消に一層寄与するものと思われます。
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インターワークス http://www.inter-works.jp /同社プレスリリースより抜粋・4月15日