インテリジェンス、求人情報サービス「an」調べ
2010年2月 アルバイト平均時給
インテリジェンス(東京都千代田区、高橋広敏・代表取締役 社長執行役員)が運営する求人情報サービス「an」では、求人情報メディア(PCサイト、モバイルサイト、有料求人誌、フリーペーパー)に掲載された求人広告から173職種(※)について、平均時給を分析しています。2010年2月の結果がまとまりましたのでお知らせします。 (調査は2002年より行っております。過去のデータをご覧になりたい場合は、広報部までお問い合わせください。)
【 全エリア概況 】
〜 平均時給 989円。全エリアで前年比プラスに
2010年2月の全国平均時給は、989円(前月994円、前年同月969円)で、前月比で5円の減額、前年同月比では20円の増額となりました。エリア別では、「関東エリア」が1,054円で最も高く、次いで「東海エリア」(990円)、「関西エリア」(977円)となりました。職種別では、「専門職系」が1,289円と最も高く、次いで「事務系」(1,011円)、「サービス系」(1,002円)と続いています。
対前年増加率は、エリア別では、東海が1.9%と2008年8月ぶりのプラスとなったほか、関東が2.7%、北海道が1.9%など、全エリアでプラスとなり、全体では2.1%のプラスとなりました。職種別では、フード系が12ヵ月連続の前年比マイナスであるものの、製造工を含む「技能・労務系」は3ヵ月連続、「サービス系」は09年9月以来の前年比プラスになるなど改善傾向もみられ、全体では3ヵ月連続のプラスとなっています。
【 関東エリア概況】
〜 平均時給1,054円。前月比14円減、前年比28円増
関東エリアの平均時給は、1,054円(前月1,068円、前年同月1,026円)で、前月比14円の減額。職種別では、「専門職系」が1,404円で最も高く、次いで「事務系」(1,098円)、「サービス系」(1,055円)となりました。対前年同月の増加率は2.7%で、3ヵ月連続のプラスとなっています。職種別では「専門職系」(-1.4%)を除き、「事務系」(8.3%)、「販売系」(2.8%)など、6職種でプラスとなっています。
【 関西エリア概況 】
〜 平均時給977円。10ヵ月連続の前年比プラス
関西エリアの平均時給は、977円(前月985円、前年同月961円)で、前月比8円の減額。職種別では「専門職系」が1,228円で最も高く、次いで「サ-ビス系」(1,024円)、「事務系」(990円)と続きました。対前年同月の増加率は1.7%と、10ヵ月連続のプラス。職種別では「専門職系」(6.5%)、「技能・労務系」(4.0%)など4職種がプラスとなっています。
【 東海エリア概況 】
〜 平均時給990円。08年8月ぶりの前年比プラス
東海エリアの平均時給は、990円(前月979円、前年同月971円)で、前月比11円の増額。職種別では、「専門職系」が1,281円で最も高く、次いで「運輸職系」(1,020円)、「サービス系」(1,000円)となりました。対前年同月の増加率は1.9%で、2008年8月以来、1年半ぶりの前年比プラスとなりました。職種別では「サービス系」(-4.8%)、「販売系」(-2.8%)など4職種が前年を下回ったものの、「専門職系」(22.3%)の増加が牽引し、全体では前年比プラスとなりました。
【 九州エリア概況 】
〜 平均時給833円。4ヵ月連続の前年比プラスに
九州エリアの平均時給は、833円(前月831円、前年同月820円)で、前月比2円の増額。職種別では、「専門職系」が1,068円で最も高く、次いで「事務系」(920円)、「サービス系」(860円)となりました。対前年同月の増加率は1.6%で、4ヵ月連続のプラス。職種別では、「フード系」(-0.4%)、「運輸職系」(-2.8%)を除いた5職種が伸びています。
【 北海道エリア概況 】
〜 平均時給825円。サービス系を除く全ての職種で前年比プラス
北海道エリアの平均時給は、825円(前月818円、前年同月810円)で、前月比7円の増額。職種別では、「専門職系」が955円で最も高く、「事務系」(858円)、「サービス系」(850円)と続きました。対前年同月の増加率は1.9%で、9ヵ月連続の前年比プラス。職種別では「サービス系」(-0.7%)を除いた6職種で前年を上回り、全体でも前年比プラスとなりました。
【 解説:業界担当営業より 】
〜 派遣法改正を見込んだ直雇用切り替えの動きが活発化
2月時給の全体は、前年比3ヵ月連続でプラスとなりました。東海地方が1年半ぶりに前年比プラスとなるなど、全体で時給は改善傾向にあると言えます。「技能・労務系」は3ヵ月連続で対前年プラスとなっていますが、これは、派遣法改正を視野に入れた製造系企業が、これまで派遣を活用していた業務を外部にアウトソースしたり、一部直接雇用への切り替えを始めていることが背景にあります。特に、直接雇用で採用を行うにあたり、各社は即戦力となる人材の確保のため、比較的時給水準の高い派遣の賃金と同水準で採用を行う傾向にあり、これが「技能・労務系」の時給の引き上げにつながったのではないでしょうか。(SA営業統括部 マネジャー 大村 智一)
■ リリース原文は以下をご参照ください。
http://www.inte.co.jp/corporate/library/wage/20100312.html
■ 詳細の資料をご希望の方は、広報部までご連絡いただくか、下記よりダウンロード可能です。
http://www.inte.co.jp/corporate/library/wage/data/20100312_data.pdf
インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・3月12日