インテリジェンス、求人情報サービス「an」調べ
2010年1月 アルバイト平均時給
インテリジェンス(東京都千代田区、高橋広敏・代表取締役 社長執行役員)が運営する求人情報サービス「an」では、求人情報メディア(PCサイト、モバイルサイト、有料求人誌、フリーペーパー)に掲載された求人広告から173職種(※)について、平均時給を分析しています。2010年1月の結果がまとまりましたのでお知らせします。
(調査は2002年より行っております。過去のデータをご覧になりたい場合は、広報部までお問い合わせください。)
【 全エリア概況 】
〜 平均時給 994円。前月比11円、前年比28円の増額
2010年1月の全国平均時給は、994円(前月983円、前年同月966円)で、前月比で11円、前年同月比では28円の増額となりました。エリア別では、「関東エリア」が1,068円で最も高く、次いで「関西エリア」(985円)、「東海エリア」(979円)となりました。職種別では、「専門職系」が1,289円と最も高く、次いで「サービス系」(1,009円)、「事務系」(995円)と続いています。
対前年増加率は、エリア別では、東海が0.9%のマイナスであることを除き、関東が4.1%、北海道・九州がともに1.6%など、その他4エリアでプラスとなり、全体では2.9%のプラスとなりました。職種別では、「運輸職系」が7ヵ月連続、製造工を含む「技能・労務系」は2ヵ月連続の前年比プラスになるなど改善傾向もみられ、全体では2ヶ月連続のプラスとなっています。
【 関東エリア概況 】
〜 平均時給1,068円。全職種で前月比プラスに
関東エリアの平均時給は、1,068円(前月1,036円、前年同月1,026円)で、前月比32円の増額。職種別では、「専門職系」が1,469円で最も高く、次いで「事務系」(1,086円)、「サービス系」(1,055円)となりました。対前年同月の増加率は4.1%で、2ヵ月連続のプラスとなっています。対前月の増加率は、「専門職系」が9.3%、「技能:労務系」が4.2%など、全職種でプラスとなっています。
【 関西エリア概況 】
〜 平均時給985円。9ヵ月連続の前年比プラス
関西エリアの平均時給は、985円(前月989円、前年同月975円)で、前月比4円の減額。職種別では「専門職系」が1,187円で最も高く、次いで「サービス系」(1,039円)、「技能・労務系」(999円)と続きました。対前年同月の増加率は1.0%と、9ヶ月連続のプラス。職種別では「運輸職系」(-5.6%)など2職種を除き、「専門職系」(6.0%)、「販売系」(3.9%) など5職種で前年同月比プラスとなりました。
【 東海エリア概況 】
〜 平均時給979円。17ヵ月連続前年比減で停滞傾向が長期化
東海エリアの平均時給は、979円(前月969円、前年同月989円)で、前月比10円の増額。2008年12月に1,000円台を回復した以外は、2008年3月以降、1,000円を割り込む停滞傾向が続いています。職種別では、「専門職系」が1,176円で最も高く、次いで「運輸職系」(1,010円)、「サービス系」(993円)となりました。対前年同月の増加率は-0.9%で、17ヵ月連続の対前年比マイナス。職種別では「専門職系」が16.5%と大きく増加したものの、「サービス系」(-8.3%)、「運輸職系」(-1.9%)など4職種が前年を下回った結果、全体では前年比マイナスに留まりました。
【 九州エリア概況 】
〜 平均時給831円。前年比1.6%増で3ヵ月連続プラスに
九州エリアの平均時給は、831円(前月830円、前年同月817円)で、前月比1円の増額。職種別では、「事務系」が916円で最も高く、次いで「専門職系」(904円)、「サービス系」(880円)となりました。対前年同月の増加率は3ヵ月連続のプラスとなっており、「運輸職系」(5.5%)、「技能・労務系」(4.9%)など5職種が伸びています。
【 北海道エリア概況 】
〜 平均時給818円。前年比1.6%増で8ヵ月連続プラス
北海道エリアの平均時給は、818円(前月829円、前年同月805円)で、前月比11円の減額。職種別では、「専門職系」が893円で最も高く、「運輸職系」(865円)、「サービス系」(858円)と続きました。対前年同月の増加率は1.6%で、8ヵ月連続の前年比プラス。職種別では「技能・労務系」(-1.5%)、「事務系」(-0.1%)を除いた5職種で前年を上回り、全体でも前年比プラスとなりました。
【 解説:業界担当営業より 】
〜 専門職の大幅増加、看護師・薬剤師の採用加熱が影響
1月時給の全体は、前年比2ヵ月連続でプラスとなりました。全体の増加を押し上げたのは「専門職」の時給上昇で、特に薬剤師の時給が大幅に増加しました。背景にあるのは薬学部の4年制から6年制への移行で、2010年から2年間、薬学部卒業者が出ないことから、一時的な薬剤師不足が懸念されています。そのため、大手調剤・ドラッグチェーンなど各所で駆け込み採用の動きが出ており、いち早く採用したいという動きが時給の上昇に表れたと考えられます。薬剤師はもともと有資格人口が少なく高時給な職種のため、今回のニーズの高まりによる時給の引き上げが大きく全体の増加に影響を及ぼしました。
その他、景況感に影響を受けやすいフード系・サービス系はいまだ前年水準を回復していないものの、経済の落ち着きを背景に、平均時給全体は徐々に回復傾向と言えます。 (SA営業統括部 マネジャー 大村 智一)
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http://www.inte.co.jp/corporate/library/wage/data/20100215_data.pdf
インテリジェンス http://www.inte.co.jp /同社プレスリリースより抜粋・2月15日