インテリジェンス、求人情報サービス「an」
2009年求人検索フリーワード・年間ランキング発表
インテリジェンス(東京都千代田区、高橋広敏・代表取締役 社長執行役員)が運営する求人情報サービス「an」は、2009年の1年間、求人サイト「anレギュラー」にて、サイト利用者が求人検索に入力したキーワードについてランキングを作成しました。結果がまとまりましたので、お知らせいたします。「anレギュラー」は、週5日以上の仕事に特化した求人サイトで、利用者の6割をアルバイターが占めます。
※ 図表はこちらのページをご覧ください。
※ 詳細は、採用企業向け情報サイト「anレポート」にて公開しています。
【 調査結果 】
■ 求人検索フリーワード
―― 住居に直結する「新聞」「寮」が上位に
「anレギュラー」の求人検索フリーワード年間ランキングは、1位は「新聞」、2位は同数で「寮」「医療事務」と続きました。2008年の同ランキングと比較すると、「新聞」は2008年の8位から、「医療事務」は同じく11位から急上昇しており、検索ワードが変化していることがうかがえます。1位の「新聞」は、新聞の配達や集金といった職種で寮完備であることが多いため、「寮」同様に住居を求める求職者が増えている結果といえます。昨今の 景気低迷により、住居に直結する仕事を求める求職者が増えているという、厳しい情勢を表すランキングとなりました。
■ 急上昇ワードの傾向
――「資格につながる仕事」が人気
また、2008年と2009年を比較して大きく順位を上げたワードを見てみると、2位「医療事務」は2008年11位から、12位「歯科助手」、14位「経理」は20位圏外からの急上昇を見せています。これらは、資格がなく未経験でも働ける上に、関連資格が多く働きながら取得を目指すことができる職種で、仕事を資格につなげたいと考えている求職者が増加している傾向が分かります。
■ ランクダウンワードの傾向
―― 仕事探しで興味や憧れを優先しない傾向に
前年と比較して大きく順位を下げたワードを見てみると、2008年に1位だった「ブライダル」が4位に後退したほか、「音楽」が5位から8位、「フラワーショップ」が6位から9位、「ネイリスト」が10位から15位に後退しています。これらの職種は、「興味」「憧れ」が志望理由の上位を占める傾向の高い人気職種であり、こうしたワードのランクダウンは、仕事を探す際の条件や基準の中で、「興味」や「憧れ」の優先順位が下がっていることを表す結果と言えます。
■ 解説
―― 増加するフリーター。仕事探しは生活の安定を重視する傾向へ
総務省の労働人口統計によると、「フリーアルバイター」(全国の学生・主婦以外でパート・アルバイトの就業者)は、2008年10月〜12月期の376万人から、2009年7月〜9月期には403万人にまで増加。昨今の景気低迷や法改正、新卒者の内定率低下、正社員層の流動数増加を背景に、高学歴層や正社員経験者など、従来とは異なるプロフィールのフリーアルバイター層が増えることが予想されます。
今回の調査結果は、このような情勢を受け、今まで「憧れ」を仕事に求めていたフリーアルバイターの意識が、住居や資格取得といった生活の安定を重視する傾向へと変化してきた実態を表すものと言えるでしょう。
(「an」編集長 奥山 真)
【 調査概要 】
■ 調査期間: 2009年1月1日〜12月15日
(2008年のランキングは 2008年1月1日〜12月31日)
■ 調査方法: 求人サイト「anレギュラー」の検索機能
「フリーワードから探す」で入力されたキーワードを集計
【参考】
「an」で実施しております意識調査や求人情報に関するデータは、 採用企業向け情報サイト「anレポート」にて公開しております。
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。
インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・1月19日