レジェンダ・コーポレーション
2011年4月入社 就職活動学生の動向・意識調査
■ 「苦戦しそう」が過去3年で最高の78%
■ 就職氷河期本格化、学生の不安感 如実に表れる
■ 活動資金不足、学業との両立も、不安感に拍車をかける結果に
戦略的な人事業務をサポートするHRO(Human Resources Outsourcing)ソリューションを提供するレジェンダ・コーポレーション(東京都新宿区、藤波達雄・代表取締役)は、2011年4月入社の就職活動を行う学生の動向について調査を行いました。
本調査は、2009年11月10日(火)から11月16日(月)までの期間において、147,503名の学生に対してインターネット上でアンケート調査を行い、16,419名から回答を得ています。これによると以下の結果が明らかになりました。
1. 「苦戦しそう」が昨年対比12ポイント増加で78% 学生の厳しい見通し明らかに
2011年4月入社の就職を希望する学生に、就職活動の見通しを尋ねたところ、「苦戦しそう」と回答した学生が78.4%に上り、調査を開始した2009年4月入社から3年連続で増加しました(昨年対比12ポイント増加)。一方、「特に心配していない」と回答した学生は10.4%で、3年連続で減少しており(昨年対比2ポイント減少)、学生にとっては厳しい見通しであることがわかりました。前年調査時は、リーマンショックから日が浅く、まだ景況感も不透明な状況でしたが、今年は本格的な不況感を目の当たりにした学生の声が色濃く反映した結果と想定されます。
また、就職活動において最も不安に思うことを尋ねたところ、前年同様、「希望する会社に就職できるかどうか」(32.4%)が最も多かったものの、昨年対比で3.7ポイント減少しました。一方、続いて多かった「内定が1社ももらえないかもしれない」(32.0%)は7.3ポイント増加し、内定獲得に向けて学生の焦燥感もより大きくなってきていることが伺えます。
なお、10年後の目標年収は、3年連続で減少し、平均653万円となりました。不況下において、学生の待遇に対する期待は下がっています。内定を獲得できるかどうかを不安視するあまり、待遇の良さを考慮して企業選びをする余裕がないことが想定できます。
2. 学生の不安感に拍車をかける、活動資金不足(78%)、学業との両立
さらに、就職活動資金に関しては、77.5%の学生が「不足している」と回答しており、厳しい就職活動を勝ち抜くためには一定の資金が必要であるとの認識と、その不足感も浮き彫りになりました。また、資金不足と認識している学生の資金調達源については、アルバイト(46.4%)に対して、親の援助(24.9%)も比較的高く、親のサポートを軽視できない実情であることがわかりました。
一方で、就職活動と学業の両立に関しては、43.7%の学生が「学業を優先したい」と回答。「就職活動を優先したいが、卒業するためには学業にも従事しなくてはならない」と回答した学生も、31.5%に上り、就職に危機感はあるものの、学業を考慮すると必ずしも就職活動に専念できる状況ではないことがわかりました。
3. 厳しい見通しから、第三者協力も視野に。就職支援会社への期待(56%)、親への依存(49%)
就職活動を効果的に行うために、特に利用したいものとしては、「大学の就職課・キャリアセンター」が最も多く、83.6%、「就職活動支援会社」が続いて多く、56.1%となりました。ここ最近注目されている民間企業による就職支援サービスも、学生にとって身近な存在になりつつあることがわかりました。
また、企業選択の際、親へ意見は求めるか尋ねたところ、49.4%の学生が、「必ず親に相談する」と回答し、就職活動資金の援助に加え、ここでも親のサポートが有用であることが明らかになりました。
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レジェンダ・コーポレーション http://www.leggenda.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・12月9日