テンプホールディングスと日本テクシード
業務提携および公開買付け開始
テンプホールディングス(篠原欣子・代表取締役社長)と日本テクシード(森本一臣・代表取締役社長)は、2009年9月24日、資本業務提携および日本テクシード株式に対する公開買付けの開始について合意に達し、契約を締結致しました。
日本テクシードのR&Dアウトソーシング事業をテンプグループに融合することで、テンプグループの幅広い営業ネットワークや日本テクシードの専門事業のノウハウなど、相互の強みを活かした戦略的な業務提携を推進し、経営効率の向上、シナジーの最大化を図り、企業価値の向上を目指します。
両社の資本業務提携に先立ち、テンプホールディングスは、公開買付けにより、日本テクシードの発行済株式総数5,000,000株の51.00%、2,550,000株の取得を目指しております。買付期間は2009年9月25日から11月20日で、買付価格は1 株につき525円、買付けに要する資金は1,338百万円を予定しております。本公開買付けは、テンプホールディングスが日本テクシードを連結子会社とすることを目的としており、応募株式などの買付予定数に上限および下限(いずれも2,550,000株)を設定しております。
なお、テンプホールディングスでは、本公開買付けの成立後も引き続き日本テクシード株式の上場を維持する方針であり、現時点において、本公開買付けによりその目的を達した場合には、さらなる日本テクシードの株式取得の予定はございません。
テンプホールディングスは、テンプグループ全体の安定的な成長を目指し、2008年10月に設立致しました。「雇用の創造、人々の成長、社会貢献」を企業理念とし、持株会社体制のもと、全国を網羅する営業ネットワークや業界トップクラスの人材供給力により、一般・専門事務職からIT関連技術職まで幅広い人材派遣・人材紹介、アウトソーシング事業などの総合人材ビジネスを展開しております。昨年の世界的な経済危機から求人需要は大幅に減退し、テンプグループを取り巻く経営環境は、これまでにない厳しい状況となっております。特に昨今、専門職種における求人需要の複雑、高度化に加え、経費削減の潮流からアウトソーシングの需要も拡大しております。テンプグループにとり、このような顧客企業の環境変化に柔軟に対応できる体制を構築することは、重要な経営課題となっております。
一方、日本テクシードは、1979年10月名古屋にて創業し、設立以来、モノづくりの上流工程である設計開発の専門技術者集団として、テクニカルサービスを提供し、機械、電気・電子、ソフトウエア開発の技術をコアスキルとするR&Dアウトソーシング事業を推進してまいりました。高い専門性を武器に、企画、構想、設計、解析から、試作、評価、試験までの開発工程をトータルに支援し、顧客企業から高い評価と信頼を得ております。昨今、自動車産業、航空機産業およびソフトウエア産業などの顧客企業では、技術革新や開発サイクルの短縮化および経営コスト削減などを背景に、アウトソーシング化が推進されており、派遣契約から請負契約へ、常駐型から受託型へと積極的に取り組むことで、顧客満足の向上を実践し、他社との差別化を図っております。
今後、顧客企業へ最適なサービスを提供するためには、高い成果の実現を可能とする優秀なエンジニアの継続的な確保と教育訓練の充実ならびに実践育成の場である豊富な業務およびプロジェクトの受注が必要となっております。
以上のような両社の課題のもと検討を重ねた結果、人材サービスという共通の事業分野で展開しながらも、サービス領域の重複が少なく、補完関係にあることから、両社が資本業務提携を締結することで、サービス領域の拡大や顧客満足度の向上など、大きなシナジーを見込んでおります。
具体的には、日本テクシードは、テンプグループの全国的な営業ネットワークと幅広い顧客層を活かすことで、販路拡大の機会が見込まれます。また、今後、中長期的に予想される人材不足の局面において、テンプグループのブランド力を背景とした機動的なサポートにより、優秀な技術者の確保が可能となります。これら両社のシナジーが発揮されることにより、求職者、求人顧客企業の需要に最適なサービスの提供が可能となり、企業価値の向上に寄与するものと考えております。
テンプグループにおいても、「専門分野および新たな職種領域への積極展開」は中期経営戦略の一つであり、日本テクシードが有するR&Dアウトソーシング事業という新たなサービスメニューやノウハウが加わることで、テンプグループにおける専門領域の横展開推進が可能となり、競争力の向上と収益上のリスクヘッジを図ることができます。また、日本テクシードの専門事業を通じ、技術力向上のための研修や実践の機会が得られることで、技術者へのキャリア支援につながります。
なお、テンプホールディングスは、本公開買付けが成立した場合も、日本テクシードの従業員およびブランドなどについては維持、継続する方針であり、両社シナジーの発揮により、今後もテンプグループ全体の企業価値の向上に努めてまいります。
テンプホールディングスと日本テクシードは、このたびの戦略的資本業務提携により、お互いの強みを活かしたシナジーの最大化を図り、顧客満足度と企業価値のさらなる向上を目指します。
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テンプスタッフ http://www.temp-holdings.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・9月28日