テンプスタッフがCSO事業に参入
コントラクトMR(契約MR)を派遣
総合人材サービスのテンプスタッフ(東京都渋谷区、篠原欣子・代表取締役)では6月から、バイオ・メディカル事業部にてコントラクトMR(Contract Medical Representative/契約MR)を製薬会社に派遣するCSO(Contract Sales Organization/MRのアウトソーシング)事業を開始します。
これは、製薬会社がMRを派遣などに外部委託することにより人件費を変動費化し、事業戦略に即した人材活用など効率経営を追求する動きに対応するものです。同社では、外資製薬メーカーの日本参入による競争の激化や少子高齢化を受けた医療費抑制による市場規模の停滞、自社でMRを抱えるリスクの軽減などにより、製薬会社のコントラクトMR需要は、今後ますます拡大するものと見込み、本事業スタートに至りました。
大量にMRが必要とされる期間は、一般的に新薬発売から2〜3年と言われ、企業は、自社製品情報を全国の医療機関により多く伝えることが売上を伸ばす要因となるため、この時期に多くのMRを必要とします。また、新しい領域の新薬やオーファンドラック(希少疾病用医薬品)など希少な領域の新薬を開発の際、その専門領域に強いMRが自社にいない場合が多く、自社での採用・育成にも限界があることから、領域に応じたスペシャリストMRのニーズが高まることが予想されます。
さらに、自社で次の新薬が開発されるまでの間、MRや特定領域のスペシャリストMRを確保しておくことのコスト負担が大きいため、適切な時期に最適な人材を投入することができるコントラクトMRは、製薬会社においては効率的に人材が確保できるという利点があります。
本事業は、コントラクトMR(契約MR)を派遣するだけでなく、東京CSOと連携しMRの教育を行い、製薬業界の高いニーズに対応するコントラクトMRを育成・派遣します。
コントラクトMRは、製薬会社に勤務するMRとは異なり、テンプスタッフの社員として製薬会社に派遣されるため、さまざまな製薬会社での経験が積めるほか、扱う薬も多岐にわたるため、視野が広がるとともに専門的な知識が蓄積できます。また、未経験者でも無償でMR研修を受講しMR認定試験を受験することができるため、就業機会が拡大し、MRのキャリアステップの一環として、スペシャリストをめざす方には最適な就労形態です。同社の全国98拠点を利用して全国でのMR採用活動を実施するため、採用難易度の高い地方へのコントラクトMR派遣サービス提供が可能となります。
本事業の同社体制として、バイオ・メディカル事業部内にCSOチームを設置し、製薬会社のMR経験者をプロジェクトマネージャーとして東日本、西日本に配置し、MRの相談対応や能力の向上を支えるフォロー業務を行います。すでに、異業種の営業経験者などのMR未経験者15名の採用を決定し、6月より導入研修を開始、12月のMR認定試験にてMR認定を促します。
(テンプスタッフグループ http://www.tempstaff.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・6月1日)