セーフティネット、“よろず相談”の傾向を集計
健康面、特に「精神面」に関する相談が急増
企業向けメンタルヘルスサービスのセーフティネット(東京都千代田区、山崎敦・代表取締役社長)は、セーフティネットが契約企業の従業員向けに開設している24時間365日体制の相談窓口「セーフティネット相談センター」に寄せられた相談内容を年度ごとに集計。2007年度(2007年4月〜2008年3月)と2008年度(2008年4月〜2009年3月)の結果を比較し、現代の企業や従業員たちの抱える“心の問題”の傾向をまとめました。
「セーフティネット相談センター」への相談方法は電話・メール・面談など。2008年度一年間に寄せられた相談の総数は38,553件と、前年比132%となっています。その相談を内容別に見ていくと、相談件数の多い順に「家庭問題」(22.6%)「職場問題」(18.6%)、「精神面の健康問題」(12.3%)と続き、これら3つの悩みで全体の半数以上を占めています。また、このような相談窓口には「職場」の悩みが多く寄せられていると思われがちですが、「家庭」など職場以外の相談も多く、また家族からの相談電話も多く、その傾向はサービス開始以来変わっておりません。
また、相談窓口に寄せられた悩みの内容をより詳しく見ていくと、現代社会の抱える問題が浮かび上がってきます。「家庭問題」の相談で目立ったのは“リストラ”“退職”といった、昨年秋からの急激な景気悪化を受けたものが急増。「職場問題」でも、“退職を勧告する立場にあり辛い”“早期退職を勧められている”といった悩みが多く、これらの問題が家庭内でも職場内でも大きな問題となっていることがわかります。また、セーフティネットが独自に悩みを分類している15のカテゴリーの中で、前年比で特に増加が目立ったのが「精神面の健康問題」で、全相談件数に占める割合も前年比0.4%、件数にして1,250件も増加しています。
■「セーフティネット相談センター」に寄せられた相談の傾向(2008度相談内容上位)
(相談内容の主なキーワード)
1.家庭問題 22.6% リストラ/退職/早期退職/再就職先が見つからない
2.職場問題 18.6% 退職を勧める立場で辛い/早期退職勧告/倒産の不安
3.精神面の健康問題 12.3% 不眠/うつ病/突然怒り出す/気力が出ない
これらの傾向から見えてくるのは「リストラや失業など、職場の同僚や家族に相談しづらい悩みが増えており、それらの悩みを一人で抱え込んでしまっている人が多い」ということです。セーフティネットでは、一人で悩みを抱え込まずに、誰かに打ち明け、一緒になってこの困難な状況に立ち向っていってもらいたい、そのために「セーフティネット相談センター」といった相談窓口もどんどん活用して欲しいと思っています。
※ 本リリースの詳細はこちらをご覧ください。
セーフティネット http://www.safetynet.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・6月29日