マーキュリーコンサルティング
「職場のいじめ」に関する調査の結果発表
この度、マーキュリーコンサルティング(東京都品川区、島倉大輔・代表取締役)は、上場企業428社の企業の経営者、人事担当者を対象に「職場のいじめ」に関して調査を行い、社内で起きている「職場のいじめ」を把握しているという回答が8割にのぼることが明らかになりました。
「職場のいじめ」が発生した職場の問題点として、職場でのコミュニケーションが不足していた(78.2%)、管理職の管理や指導がほとんどなかった(74.1%)、社員の入れ替わりが激しくチームの一体感が欠如していた(54.6%)、業界での競争が厳しく社内に余裕がなかった(48.8%)、急激に会社の業績が落ち込んだ(43.0%)など、現場の管理者のリーダーシップや競争の激化による業績低迷などの理由が上位を占めた。
一方、能力主義の評価制度で職場が過度に緊張していた(25.4%)、会社の人事評価の基準が厳しすぎる(20.4%)などの項目は、予想よりは少なかった。能力主義、成果主義の人事制度が行き詰まりを見せており、上場企業ではプロセス評価への切り替えが進んでいることから、これらの理由による「職場いじめ」が少なかったと考えられる。
今日まで、上場している日本企業では、セクハラ、パワハラ対策に力を入れてきた傾向がある。しかし、「職場のいじめ」は実態が正確に把握されておらず、企業においてもほとんど対策が打たれていない。今後は、「職場のいじめ」の現状把握と研修や制度による「職場のいじめ」防止への対策を実施していく必要があろう。
マーキュリーコンサルティング http://www.mercuryconsul.com//同社プレスリリースより抜粋・1月13日