出世に関する意識調査
出世したくない人は58.5%
~最多理由は「リーダーシップやマネジメントへの苦手意識」~
転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:桜井 貴史)は、20~59歳のビジネスパーソン15,000人を対象に、出世の希望やその理由を調査しましたので、結果をお知らせいたします。
【主な調査結果】
▶いまの会社での出世意欲について
(全体)ビジネスパーソン15,000人のうち非管理職を対象に調査。「出世したくない」と「どちらかといえば出世したくない」の割合の合計は58.5%で、「出世したい」と「どちらかといえば出世したい」の割合を合わせた32.9%を大きく上回る結果に。
(年代別)20代では「出世したい」と「どちらかといえば出世したい」を合計すると46.3%、「出世したくない」と「どちらかといえば出世したくない」を合計すると47.9%でほぼ同じ割合に。50代は「出世したくない」と「どちらかといえば出世したくない」の割合を合算すると67.5%で最多。
▶いまの会社で出世したくない理由
(全体)「リーダーシップやマネジメントが苦手だから」(35.3%)が最多
(年代別)20代は「上司としての責任を負いたくないから」(42.9%)、30代は「リーダーシップやマネジメントが苦手だから」(38.4%)、40代は「高いプレッシャーやストレスに耐えられないから」(36.3%)、50代は「上司や管理職の仕事が魅力的に感じられないから」(32.9%)がそれぞれトップに。
▶出世しないという選択に対する心配事
「収入面の待遇向上が見込めない」(37.8%)が最多。
▶出世して変わったこと・よかったこと
出世経験がある役職者を調査。変わったことは「仕事に対する責任」(49.1%)が最も多く、「仕事の役割(業務→マネジメント業務)」(41.5%)が続く。役職に就いてよかったことは、「給与や報酬が増えた」(43.3%)が2位以降を大きく引き離してトップに。
(全体)「いまの会社で出世したくない」と思った人は58.5%
ビジネスパーソン15,000人のうち非管理職に、「いまの会社で出世したいか」について聞いたところ、「出世したい」8.6%、「どちらかといえば出世したい」24.3%、「どちらかといえば出世したくない」25.0%、「出世したくない」33.5%となりました。
「出世したい」「どちらかといえば出世したい」の回答割合を合わせると32.9%、一方で「出世したくない」「どちらかといえば出世したくない」の合計は58.5%で、半数を超える結果となりました。
(年代別)20代が最も出世意欲が高く、年代が上がるほど“出世をしたくない”の割合が増加
出世意向を年代別に見ると、「出世したい」「どちらかといえば出世したい」を合わせた割合は、20代46.3%、30代36.1%、40代30.9%、50代20.8%でした。一方、「出世したくない」「どちらかといえば出世したくない」を合わせた割合は、20代47.9%、30代55.8%、40代60.8%、50代67.5%となりました。
20代では出世したい人と出世したくない人の割合がほぼ同程度でしたが、年代が上がるにつれて、出世したくないと考える人の割合が増える傾向が明らかになりました。
いまの会社で出世したくない理由:
最多は「リーダーシップやマネジメントが苦手だから」(35.3%)
「出世したくない」または「どちらかといえば出世したくない」と回答した人に、その理由を聞いたところ、最も多かったのは「リーダーシップやマネジメントが苦手だから」(35.3%)でした。次いで「新しい責任を負うことに不安を感じるから」(35.2%)、「高いプレッシャーやストレスに耐えられないから」(34.2%)、「上司や管理職の仕事が魅力的に感じられないから」(32.3%)、「上司としての責任を負いたくないから」(30.2%)、「プライベートの時間が犠ンスになるイメージがあるから」(29.1%)などが主な理由として挙がりました。
年代別に見ると、20代は「上司としての責任を負いたくないから」(42.9%)、30代は「リーダーシップやマネジメントが苦手だから」(38.4%)、40代は「高いプレッシャーやストレスに耐えられないから」(36.3%)、50代は「上司や管理職の仕事が魅力的に感じられないから」(32.9%)となり、年代ごとに出世したくない主な理由は異なる結果となりました。 また、20代から50代のいずれの年代にも突出して多い理由は見られませんでしたが、20代の「上司としての責任を負いたくないから」(42.9%)は、他年代より高い傾向にあることが分かりました。
出世しないという選択に対する心配事:
最多は「収入面の待遇向上が見込めない」(37.8%)
出世をしないという選択をした場合の不安として、最も多かったのは「収入面の待遇向上が見込めない」(37.8%)でした。次いで「やる気がないのではと思われる」(16.4%)、「仕事の成果が正当に評価されなくなる」(11.5%)となりました。
不安の内容は多岐にわたりますが、近年ははたらき方が多様化し、企業によっては役職に就かず専門職(スペシャリスト)としてはたらける制度や、資格取得・スキル習得を支援する仕組みの整備が進んでいます。また、ジョブローテーションや社内副業制度を導入する企業も増えており、出世以外のキャリア形成の選択肢も広がっています。
出世したことで変わったこと・よかったこと
出世した人(現在役職に就いている人)に、出世後に変化したことを聞いたところ、最も多かったのは「仕事に対する責任」(49.1%)でした。次に「仕事の役割(業務→マネジメント業務)」(41.5%)、「ストレスやプレッシャー」(39.2%)が続きます。多くの人が出世によって仕事内容やはたらき方に大きな変化を感じていることが読み取れますが、特に役職に就くことで組織運営への関与が深まっている様子がうかがえます。
また、役職に就いてよかったこととしては、「給与や報酬が増えた」(43.3%)が突出して多く、2位以降を大きく引き離してトップになりました。次いで「リーダーシップやマネジメントスキルが向上した」(17.9%)と「ネットワーク(人脈)が広がった」(16.4%)となりました。 さらに、「自分の意見やアイデアが反映されやすくなった」(14.4%)、「重要な意思決定に関与できるようになった」(14.4%)など、影響力の拡大に関する回答も多く、出世がキャリア形成だけでなくスキルアップや仕事の進めやすさにも影響を与えていることが分かります。
解説:doda編集長 桜井 貴史
はたらき方や価値観が多様化する中で、キャリアアップの捉え方も変化しています。今回の調査結果では、出世や昇進を必ずしも目指さない人が一定数存在することが明らかになりました。 近年では、管理職以外にも専門職など多様なキャリアパスを用意する企業が増え、管理職になることが必ずしも納得感のある選択とは限りません。管理職に就くことで得られる成長機会や報酬、裁量に魅力を感じる人もいれば、家庭や趣味とのバランスを重視して別の道を選ぶ人もいます。
多様な選択肢が存在するいま、こうした傾向は自分の価値観やライフスタイルを重視して主体的にキャリアを選択する「キャリアオーナーシップ」の広がりを示していると考えられるでしょう。
調査概要
調査期間:2025年8月1日~8月8日
調査方法:ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査
調査対象:20~59歳の男女、正社員
調査人数:15,000件
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(パーソルキャリア株式会社 /12月22日発表・同社プレスリリースより転載)
- 参考になった0
- 共感できる0
- 実践したい0
- 考えさせられる0
- 理解しやすい0
無料会員登録
記事のオススメには『日本の人事部』への会員登録が必要です。