ニチイ学館が介護予防の人材を育成
『養成講座』を5月から全国で開講
医療・介護・教育サービスを全国展開しているニチイ学館(東京都千代田区、寺田明彦・代表取締役社長)は、介護予防サービスのスペシャリストを養成する『介護予防運動指導員養成講座』を5月から順次、全国で開講する計画としています。
公的介護保険制度は5年を目処に制度全般を見直すことが定められており、平成18年4月には、制度発足以来初めて抜本的な見直しが実施されます。その改正案の一つとして「介護予防」の導入が予定されています。「介護予防」とは、単に「要介護状態となることを防ぐ」ことだけではなく、「生活機能の低下を防ぐことにより、健康でいきいきとした生活や人生を創ること」にあります。今回の改正案では、介護サービス利用者の約半数を占めている軽度(要介護1・要支援)の要介護状態にある人々などを対象として「介護予防」を取り組む方向にあります。また、潜在的な需要として今後、団塊世代の高齢化が本格的になることから、早期による介護予防サービスのインフラ整備が必要になると考えられています。
そのため、同社では、介護予防サービスに積極的に参入すべく、いち早く介護予防サービスを指導できるスペシャリストを養成する「介護予防運動指導員養成講座」を開設します。この講座は、介護予防の専門的知識と技能を医療・介護・運動従事者が習得し、スキルアップを図る講座です。なお、カリキュラムは老化研究で30年の実績を誇る東京都老人総合研究所が開発、そして財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団の「介護予防運動指導員養成事業」の指定講座として開設する予定です。修了証は、財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団より発行されるので、名実ともに“お墨付き”といえます。
カリキュラム内容は、各種介護予防の理論を学ぶ講義と筋力向上トレーニング機器などを用いた演習となり、介護施設やデイサービス、一般家庭などにおいて介護予防の考えを推進し、転倒予防や筋力向上トレーニングなどを即実践できる技能が学べます。要介護状態になる恐れのある人々や介護サービスを必要とされる人の要介護状態の悪化を防ぎ、安心で豊かな老後生活を送れるようサポートしていく人材を養成していきます。
<講座に関する一般の方のお問い合わせ>
株式会社ニチイ学館 事業経営本部 事業部 教育事業課
TEL:03-3291-5619/FAX:03-3291-2125
(ニチイ学館 http://www.nichiigakkan.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・4月22日)