中途採用・転職活動の定点調査(2024年10月)
- 企業が10月に中途採用を実施した割合は41.7%で前月から減少
- 正社員が転職活動を実施した割合は3.3%で前月から微減
- 企業の採用担当者の3人に1人が社外から副業人材を「受け入れている」と回答
- 正社員の4人に1人以上が「社外への副業を実施している」と回答
株式会社マイナビは、全国の企業・個人を対象に実施した、「中途採用・転職活動の定点調査」の結果を発表した。
【調査詳細】
企業の動向
10月の企業の中途採用活動実施率は41.7%(前月比:2pt減、前年同月比:2.2pt増)
企業の中途採用活動実施率
2024年10月に中途採用活動を行った企業は全体で41.7%。前月比2.0pt減少、前年同月比2.2pt増であった。調査を開始した2021年9月からの推移を見ると2023年にかけて緩やかに増加していたが、直近1年間の推移はほぼ横ばいであった。
企業の中途採用活動実施率(業種別)
業種別にみると、中途採用実施率が高かったのは、「IT・通信・インターネット」で52.0%、次いで「運輸・交通・物流・倉庫」が49.2%となった。
個人の動向
10月の正社員の転職活動実施率は3.3%(前月比:0.1pt減、前年同月比:1.3pt減)
個人の転職活動実施率
2024年10月に転職活動を行った個人は全体で3.3%。前月比0.1pt減、前年同月比1.3pt減であった。月次推移を見ると、2023年10月から2024年1月にかけて転職活動実施率が減少し、その後は微増しながらも直近4カ月は微減傾向で推移している。
個人の転職活動実施率(年代別)
転職活動実施率を年代別にみると、2024年10月は20代がもっとも高く4.2%、次いで30代で4.1%だった。
月次トピック【副業・兼業について】
企業の採用担当者の3人に1人が社外から副業人材を「受け入れている」と回答
正社員の4人に1人以上が「社外への副業を実施している」
企業向け調査
社外からの副業・兼業人材を受け入れている割合は36.6%。従業員規模が大きいほど割合は高い傾向にあり、従業員規模301名以上は46.3%が「副業人材を受け入れている」と回答している。
副業人材を受け入れて得られた/期待する効果トップは、「数的な人材不足の解消」で50.1%、次いで「受け入れた優秀な人材の活躍による業務効率の改善」で40.0%となっている。
個人向け調査
前月転職活動を行った人、今後3か月で転職活動を行う予定の個人に対して、副業の実施状況を聞いた。副業を実施している割合は25.1%だった。年代別にみると、もっとも実施割合が高いのは20代で35.4%となっている。
副業を実施して得られた効果/期待する効果トップは「副収入の獲得」で60.3%。2位の「本業では得られないようなスキル/知識の獲得」より25pt以上高かった。個人が副業で得た/期待する効果は金銭面が大きいようだ。
調査概要
内容 中途採用・転職活動の定点調査
調査期間 企業…24年11月5日~6日 個人…24年11月1日~4日
調査対象 <企業調査>
・スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人
・本調査:上記のうち、前月採用活動を行った人、今後3か月で採用活動を行う予定の人<個人調査>
・スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20-50代の正社員
・本調査:上記のうち、前月転職活動を行った人、今後3か月で転職活動を行う予定の人(3か月以内に中途入社した人を除く)
調査方法 外部パネルによるインターネット調査
有効回答数
<企業調査>
スクリーニング調査 5,311件 本調査 853件
<個人調査>
スクリーニング調査 31,924件 本調査 1,369件
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ /11月29日発表・同社プレスリリースより転載)