インテリジェンス、シゴト情報「an」調べ
平均時給 〜年末以降、上昇の停滞傾向続く
インテリジェンス(東京都千代田区、鎌田和彦・代表取締役 社長執行役員)が運営するシゴト情報「an」では、求人メディアに掲載された求人広告から164職種(※)について、平均時給を分析しています。4月の結果がまとまりましたのでお知らせします。 【 全エリア概況 】 2008年4月の全国平均時給は967円(前月970円、前年同月972円)で前年増加率0.5%減となり、2007年11月を境に下降が続いています。エリア別では「関東エリア」が1,031円でもっとも高く、次いで「東海エリア」(982円)、「関西エリア」(968円)。前年増加率は「北海道エリア」が0.5%増となったのを除き、他4エリアで前年同月割れとなりました。職種別では「専門職系」「販売系」の前年増加率が全エリアでマイナスとなっており、特に「専門職系」では北海道の2.5%減を除いた他4エリアでは10〜20%減と下落傾向が顕著となっています。 【 関東エリア概況 】 関東エリアの平均時給は、1,031円(前月1,034円、前年同月1,037円)で、前月の9円増から再び3円の下落に転じました。対前年同月の増加率は0.5%減で、10ヶ月連続のマイナスとなっています。 職種別では、「営業系」が1,165円と最も高く、次いで「専門職系」(1,154円)、「事務系」(1,104円)となっており、対前年同月の増加率では、「サービス系」の2.2%が最も高い伸び率となっています。 【 関西エリア概況 】 関西エリアの平均時給は、968円(前月967円、前年同月994円)で、前月に比べ1円の増加となったものの、 1月を境に時給上昇に停滞傾向が続いています。対前年同月の増加率を見ると2.7%減、10ヵ月連続のマイナスとなりました。職種別では、「専門職系」が1,113円で最も高く、次いで「営業系」(1,107円)、「サービス系」「運輸職系」(ともに1,005円)となっており、対前年同月の増加率では、「運輸職系」の1.5%増以外すべての職種で対前年減少となっています。 【 東海エリア概況 】 東海エリアの平均時給は、982円(前月991円、前年同月1,002円)で、7ヵ月ぶりに1,000円台を割り込んだ前月に続き、更に9円の減少。対前年同月の増加率も1.9%減となりました。職種別では、「営業系」が1,102円で最も高く、次いで「専門職系」(1,067円)、「運輸職系」(1,060円)となっており、対前年増加率では、「営業系」の5.3%が最も高い伸び率となっています。 【 九州エリア概況 】 九州エリアの平均時給は、808円(前月812円、前年同月831円)で、前月に比べ4円の減少となり、1月以降、ゆるやかな下降傾向が続いています。対前年同月の増加率を見ると2.8%減で、6ヵ月連続のマイナスになりました。職種別では、「専門職系」が906円で最も高く、次いで「事務系」(877円)、「営業系」(874円)となっており、対前年増加率では、「運輸職系」の8.2%が最も高い伸び率となっています。 【 北海道エリア概況 】 北海道エリアの平均時給は、801円(前月827円、前年同月798円)で、前月に比べ26円の減少となりました。対前年同月の増加率を見ると0.5%増で、3ヶ月連続プラスとなりました。職種別では、「専門職系」が927円で最も高く、次いで「営業系」(902円)、「事務系」(858円)となっており、対前年増加率では、「サービス系」の7.1%が最も高い伸び率となっています。 【 4月の結果から 】 4月の集計結果を見ると、関西の1円増を除き、関東・東海・九州・北海道で前月を下回っており、時給抑制傾向が強まっていることが伺えます。引き続き人手不足は深刻化しているものの、原材料・原油の高騰による仕入原価や物流コストの増加等が利益を圧迫し始めており、時給の水準にも影響が出始めていると考えられます。そのため5月以降も、停滞傾向が見られることが予想されます。 ■ 詳細はこちらをご覧ください。 (インテリジェンス http://www.inte.co.jp /同社プレスリリースより抜粋・5月27日) |