【CareerMart View】 2009年度新卒採用
「導入している採用手法・形態」にも売り手市場の影が色濃く
新卒採用支援のキャリアマート(東京都新宿区、武並博司・代表取締役)は超売り手市場、採用難時代といわれる新卒採用のマーケット状況について、随時レポート配信・セミナー開催を実施しております。 2009年度新卒採用途中総括に異変。2.5社に1社が「導入している採用手法・形態」として「会社訪問(最終面接段階や内定後に)」を回答。上場企業でも40%近い数値。売り手市場により企業側の学生に対する歩み寄りが顕著に。 採用競争が激化するマーケットにおいて、企業側は確実に学生に対する「歩み寄り」を見せています。その結果が色濃く出たのが、冒頭の「採用手法に、会社訪問」という結果であろうと考えられます。 「会社訪問」という採用手法は、元来、入社を迷う学生や、訪問を希望する一部内定者にのみ対応する特異な手法でしたが、昨今では企業側からの「口説き」手法の一つとして導入される傾向が強く、学生とのコミュニケーションを密にすることで自社の魅力に対する理解を高める、あるいは、最終選考前にそのモチベーションを高め、内定通知後の承諾率を高める、という企業側の意図が伺えます。 キャリアマートが提供している、「リクルータートレーニング・面接官トレーニング」への問い合わせが非常に多くあったことからも、その傾向は明白であると考えられます。 ■ 関連URL: http://www.career-m.com/cmp004/ また、内定後のフォロー施策に関しても、昨年度よりその回数を「大幅に増えている」「増えている」と答えた合計が30.7%以上にのぼる一方、「やや減っている」「大幅に減っている」と回答したのはわずか1.0%という結果が出ています。 今後の動向としては、確保できた内定者に対し、いかに入社に対するモチベーションを高めていき内定辞退を防ぐかが採用成功の鍵となるでしょう。 内定者のリテンションステージには大きく3つのステージがあります。 (1)第1ステージ:内定〜内定承諾 (2)第2ステージ:内定承諾〜内定式 (3)第3ステージ:内定式〜入社式 これらのステージにおいて、影響力行使者(チャネル)を見極め、時期と状況に応じた情報提供を継続して行っていくことが必要となります。 (キャリアマート http://www.career-m.com /同社プレスリリースより抜粋・5月20日) |