ワークポート、「IT業界の転職事情」調査報告を発表
ワークポート(東京都品川区、田村高広・代表取締役社長 CEO)は、『IT・インターネット業界に専門特化した人材紹介会社』という特長を活かし、ワークポートの無料転職支援サービス利用者を対象に『IT・インターネット業界への転職希望者の推移・傾向』を多面的に調査し、その結果を定期的に発表してまいります。 今回は、IT・インターネット業界への転職希望者における男女比・年齢比について2006年3月時点のデータと比較し、その推移をまとめました。 【 調査結果詳細 】 < 調査概要 > ■ 調査対象: 株式会社ワークポート「IT・インターネット業界転職支援サービス」利用者 ■ 調査機関: 株式会社ワークポート < 1. IT・インターネット業界を志望する転職希望者の男女比 > 〜前回に引き続き、女性比率は増加傾向〜 2006年3月の調べでは、『男性69% 女性31%』という結果でしたが、本年の調査では『男性61.3% 女性35.7%』と、前年に引き続いて女性比率が増加しました。 全体では男性の比率が過半数以上を占めていますが、IT・インターネット業界への転職を希望する女性は年々増加の傾向にあります。技術系分野や管理職としての転職を希望する女性が増えたことも、一つの特徴です。 女性がIT・インターネット業界への転職を希望する理由としては、携帯電話やパソコンが社会に浸透したことよって、女性向けのコンテンツやサービスも増え、『男性のもの』というイメージの強かったIT・インターネットが女性にとっても身近な存在になったことが挙げられます。 また、女性をターゲットとした商品・サービスを提供する企業の多くが、女性社員の積極採用を行ったり、女性が社長を務めるIT・インターネット企業の台頭など、業界全体として女性社員のニーズが高まっていることも、大きな要因のひとつと考えられます。 近年では出産休暇や育児休暇など、女性が働くうえでの福利厚生も整備されつつあり、IT・インターネット業界での男女の格差は確実に縮小していると言えるでしょう。 < 2. 年齢による転職希望者数の推移 > 〜30代以降の転職希望者が急増〜 2006年の調査では、転職希望者数が最も多かったのは20歳後半(26歳〜29歳)であり、次いで30代前半(30歳〜33歳)となっていました。このことから、30歳を指標としてキャリアアップを目指す方が多く、30代半ばを過ぎると転職に対して慎重になる傾向がありました。 本年同時期の調査では、30代前半の転職希望者数が、20代後半の転職希望者数を上回る結果となりました。30代後半になっての転職希望者数も増え、前回はほとんどゼロに近い状態であった40代以降の転職希望者数も、相対的な比率としては未だ少ないながらも、確実に増えています。 転職希望者の平均年齢が上がった要因の一つとして、“売り手市場”といわれる現在の就職環境が考えられます。2007年問題などによって、業界を問わず就職の間口は拡大の傾向にありますが、特に成長が著しいIT・インターネット業界では求人数も多く、スキルや経験を有した人材を求める企業は後を絶ちません。また、就職氷河期世代と呼ばれるのがこの年代であり、“売り手市場”の追い風を受けて、「多くの選択肢の中で企業を厳選して、スキルアップに挑戦してみたい」という風潮も強まっているようです。 このような社会的背景が、転職よりも安定を求める傾向にあった30代、特に30代後半以降での転職を後押ししたことが読み取れる結果となりました。 ■ 詳細はこちらをご覧ください。 (ワークポート http://www.workport.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・4月30日) |