コロナ禍におけるSNS就活についての実態調査
就活生の80%以上がSNSで企業情報を収集
次世代の採用手法を提供する株式会社リソースクリエイション(本社:東京都文京区、代表取締役:髙田 桂太郎 以下 当社)は、就職活動中の学生584名を対象に、「コロナ禍におけるSNS就活についての実態調査」(以下 本調査)を実施しました。また、本調査を元に、2024年卒の就職活動の動向について予想をまとめました。
■調査サマリー
- 就活生が企業選びで一番大事にしているのは「社員の雰囲気」
- 就活生が一番社名を検索したSNSが「Instagram」
- 就活生の82.7%が、企業のSNSアカウントは必要と回答
■調査背景
スマホネイティブ世代は、SNSの利用が当たり前になっています。現在はコロナ禍で、日常生活がオフラインからオンラインへ切り替わり、さらにSNSの需要が高まりました。就職活動においても、”SNS就活”という新しいワードができるほど、SNSから企業や採用に関しての情報収集をする学生が増加しており、主に会社の雰囲気や働いている人の情報を集めているようです。
SNS就活を行う理由として、コロナ禍により、就活生が社員と交流する機会が減少したことや、一度も会社に行くことなく入社に至るなど先輩たちの実態を目の当たりにしていることが背景として考えられます。今回は、現在の就職活動においてのSNS利用の実態を掴むべく、学生にアンケート調査を実施しました。
■調査結果
1.就活生が企業選びで一番大事にしているのは「社員の雰囲気」
「選考に進む上で、何を最重要視しますか?」という質問に対し、72.4%が「社員の雰囲気」と回答しました。就活生のほとんどが、今後一緒に働く”人”を気にしていることが分かります。
2.就活生が一番社名を検索したSNSが「Instagram」
「SNSで社名を検索しましたか?」という質問に対し、80.5%が検索したと回答。内訳はInstagramが64.9%、TikTokが24.8%、Twitterが24.7%となりました。就職活動をする際に、情報収集の一貫として、SNSを活用する学生が多数派だということが分かります。
昨年の同データでは74.8%と約5%アップしており、年々就職活動において、SNSの利用が主流になってきているようです。
また、社名を検索するSNSの1位がInstagramになっている理由としては、就活生が一番知りたい社員の雰囲気を、画像や動画を通して伝えることができるからだと考えます。
3.就活生の82.7%が、企業のSNSアカウントは必要と回答
「企業のSNSアカウントは必要だと思いますか?」という質問に対し、82.7%が「はい」と回答しました。その理由を聞いたところ「会社の雰囲気を感じ取りやすい」「社員の素が見える」など、ポジティブな意見が寄せられた一方で、ネガティブな意見もありました。
ポジティブな意見
①リアルな風景や社風などを感じることができる。
②HPや求人サイトより距離感が近くなるため、就職活動でのミスマッチを減らせる。
③気軽に情報収集しやすい。
ネガティブな意見
①SNSでは良い面だけを発信して、マイナス面は出していないように思える。
②SNSに載せている写真の映り方によって、社員の仲が良さそうに見えない。
■調査結果の総括
今回の結果から、就活生の80.5%がSNSを利用して就職活動をしていることが分かりました。また、就活生の82.7%が企業のSNSアカウントは必要だと感じています。今の就活生は理念や福利厚生で企業を決めるというよりは、一緒に働く人を見て企業を決める傾向があります。そのため就職活動中に、いかに社員や社風を理解してもらう場を提供できるかが鍵となるようです。
社員や社風のことを理解してもらうには、HPや求人サイトに記載したり、インターンシップや交流会を設けるなど方法は様々ですが、それだけでは限界があります。SNSは費用がかからず、時間や場所にとらわれずに写真や動画をアップすることができ、気軽に運用ができるというメリットがあります。また就活生が多く利用している結果も出ており、就活生としても、SNSを運用している企業は身近に感じるようです。
■2024年卒の就職活動予想
2023年卒の就職活動に比べて、2024年卒はさらに早期化する見通しです。コロナが浸透し始めた2021年卒の就職活動は、どの企業も説明会や面接を延期し、ほとんど横並びのスタートでした。しかし入学時からすでにコロナ禍の2024年卒は、現段階でインターンシップに参加したり、中には2023年卒の選考を受けているなど、コロナを逆手に取り、同じ状況にならないためにも早めに行動しているようです。
Twitterでは、2022年7月時点で「就職活動が大変」「ESに何社か落ちた…就職活動に力を入れていなかった7月の自分に後悔している」などと嘆いている2024年卒の学生がいます。従来、就職活動において、OB・OGの存在は必要不可欠でした。しかし、現在はコロナの影響からOB・OGとの関わりが少なくなっており、その代わりにSNSで全く関わりのない人から就職活動の情報収集をする就活生が増えています。まさにSNSで繋がる就活生です。
学生は就職活動でSNSを利用していますが、企業がSNSアカウントを持つということはまだまだ浸透していない現状があります。
そのような背景から、今後は自社のSNS運用が採用力を左右する存在になるかもしれません。
■調査概要
【調査対象】2023年卒の584名
【調査期間】2022年3月7日〜2022年8月25日
【調査方法】Web上でのアンケート
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社リソースクリエイション / 9月21日発表・同社プレスリリースより転載)