就職活動に不安を感じている学生が約8割。「最終面接のみ対面で、上手く話せなかった」など、リアル面接に不安の声
株式会社学情(本社:東京都千代田区)は、2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、就職活動に関するインターネットアンケートを実施。今回は、「就職活動への不安」をテーマに調査しました。就職活動について、「とても不安がある」と回答した学生が60.4%に上りました。「やや不安がある」24.0%を合わせると、8割以上の学生が就職活動に不安を感じていることが分かります。「特に対面での面接は緊張する」「オンライン面接が中心なので、リアル面接に慣れていない」「最終面接のみ対面で、上手く話せなかった」などリアル面接への不安の声が上がりました。
【TOPICS】
- 就職活動に不安を感じている学生が、8割を超える
- 就職活動で不安を抱いている点は「志望する企業の内定を獲得できるか」が最多
- 「就職活動で参加した形式はオンラインのほうが多い」と回答した学生が7割を超える
- 選考形式は「オンラインのほうが慣れている」の回答が半数超え。「リアル」を31.1ポイント上回る
【調査の背景】
コロナ禍で3年目となる就職活動。2023年卒の学生は、大学生活の大半をコロナ禍で過ごしてきました。インターンシップやセミナー、一次選考などはオンラインで実施する企業が多く、就職活動においても、オンライン形式での参加が多くなっています。一方、最終選考はリアルで実施する企業が多いことから、「リアルでの面接に慣れていない」「大切な最終面接のみリアルで、緊張してしまう」など不安の声が上がっています。6月にはルール上の「選考解禁」を迎えることを受け、「就職活動」また「選考」への不安について調査しました。
(1) 就職活動に不安を感じている学生が、8割を超える
就職活動について、「とても不安がある」と回答した学生が60.4%に上りました。「やや不安がある」24.0%を合わせると、8割以上の学生が就職活動に不安を感じていることが分かります。「まだ内々定を得ていない」「周囲の友だちが内々定をもらい始め、焦りを感じている」「選考で不合格になることもあり、自信をなくしている」など就職活動全般に関する不安に加えて、「特に対面での面接は緊張する」「オンライン面接が中心なので、リアル面接に慣れていない」「最終面接のみ対面で、上手く話せなかった」などリアルでの面接に、不安の声が上がりました。
(2) 就職活動で不安を抱いている点は「志望する企業の内定を獲得できるか」が最多
就職活動で不安を抱いている点は、「志望する企業の内定を得られるか」が66.1%で最多。次いで、「1社以上内定を獲得できるか」63.1%、「就職したい企業を見つけられるか」43.4%が続きます。「リアル面接で、熱意や自分の考えを伝えることができるか」38.7%、「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)で何を話すか」23.9%など、コロナ禍でリアルでの体験の機会を得にくかったことに関連する項目も回答を集めました。
(3) 「就職活動で参加した形式はオンラインのほうが多い」と回答した学生が7割を超える
「就職活動(インターンシップ・セミナー・面接など)で参加した形式は、オンライン・リアルどちらが多いですか?」という質問において、「オンラインが多い」「ややオンラインが多い」の回答が72.5%に達しました。「リアルが多い」「ややリアルが多い」は11.0%に留まっており、リアルよりもオンラインでの就職活動が多くなっていることが分かります。
(4) 選考形式は「オンラインのほうが慣れている」の回答が半数超え。「リアル」を31.1ポイント上回る
選考形式について、「オンライン」のほうが慣れていると回答した学生が51.2%に上りました。「リアル」20.1%を31.1ポイント上回ります。オンラインが慣れていると回答した学生からは、「インターンシップやセミナーもほとんどがオンラインだったので慣れている」「これまで参加した面接は全てオンラインだった」「面接対策もオンラインを想定して準備してきた」などの声が寄せられました。一方、リアルと回答した学生からは「リアルのほうが、自分の思いを伝えられているか確認しながら話すことができる」「リアルのほうが、熱意を伝えやすい」「最終面接に参加するなかで、リアルでの選考を経験する機会も増えてきた」「最終面接はリアルでの実施が多いので、慣れていかないといけないと思う」などの声が上がっています。就職活動のステップが進むに連れて、リアルでの面接を経験し、リアルで自分の思いや考えを伝える重要性を感じる機会が増えていると言えます。
■調査概要
・調査対象:「あさがくナビ2023(ダイレクトリクルーティングサイト会員数No.1)」へのサイト来訪者
・調査方法:Web上でのアンケート
・調査期間:2022年4月19日~2022年4月28日
・有効回答数:649名
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社学情/5月10日発表・同社プレスリリースより転載)