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ニュース
社会 教育・オピニオン
掲載日:2022/05/12

【20代〜40代男女1万人に聞く、生理の悩み実態調査】 女性の85%が生理の悩みを抱え、働く女性の78%が職場の理解を求めている

働く女性80%が生理の症状で仕事で困った経験があり、仕事のパフォーマンスは2割低下
生理や生理前症状によるパフォーマンス低下を月に1日減らせれば、年間2,602億円相当の経済価値に

株式会社 明治(代表取締役社長:松田 克也)は、生理やPMSなどの女性特有の悩みに関する調査を行いました。生理に関する悩みは身体的症状だけでなく、働く環境にも課題があり、社会全体での理解を広め、生理によるパフォーマンス低下を1日減らすことができると、年間2,602億円相当の経済価値が生じるとの試算も得られました。主な調査結果は以下の通りです。

■働く女性の生理の悩み 7割の女性が「仕事上で困ったことがある」

  • 20代〜40代の女性4,418人の85.0%が生理の悩み「あり」。「腹痛」ほか「イライラ」「気分の落ち込み」など心身に影響あり。
  • 20代〜40代の働く女性1,200人のうち2割は「有給の生理休暇制度」があるが、利用しているのはそのうちの約2割にとどまる。
  • 働く女性の80.0%が仕事上で生理で「困った経験」あり。77.6%が「職場の上司や同僚に生理に関する理解を深めてほしい」。
  • 普段の仕事パフォーマンスを100とすると、生理中の仕事パフォーマンスは平均で80.2となり、約20ポイントも低下する結果に。


■いまだに「がまん」や「あきらめ」がはびこる生理対策。
 方法がわからず対策していない人も

  • 生理の症状に対し働く女性の3割は「対策せず」。理由は「がまんできる」「方法がわからない」「仕方がない」とあきらめモード。
  • 生理の症状と栄養状態、6割が「関連ある」と認識。しかし、生理の対策として「食事」を工夫しているのは15.1%しかいない。
     

婦人科医・小林浩先生
「生理リテラシーを高めて、セルフマネジメントに取り組みましょう」

・「生理の症状は我慢する」という悪循環を断ち切るために、生理に関するリテラシーを高めましょう。
・自分の心と体にきちんと向き合うセルフマネジメントを始めましょう。まずは食習慣の見直しから始めてみましょう。


■改善の余地がある「職場での生理」
  社会全体での理解が広がることで大きな社会経済効果も


経営学者・岡田正大先生 「日々の働
きや活動の効率が落ちない社会、その経済効果は極めて大きい」

・月経随伴症状によるパフォーマンス低下を、1カ月に1日減らすと、年間2,602億円もの経済価値が生じることに。
・月経随伴症状による社会経済的損失 年間約1兆1,913億円と推定。


■生理に関する現状の課題

生理がある20代〜40代女性の85%が生理の悩みを感じている
20代〜40代の女性4,902人の中から、「この3カ月に生理があった」と回答した4,418人に聞きました。生理前や生理中の症状で悩みを感じるかと聞くと、85.0%が「悩みがある」と答えています。また、生理前や生理中に感じる症状は、「イライラ」(52.4%)、「下腹部の痛み」(49.7%)、「眠気」(41.4%)のほか、「肌トラブル」(35.4%)や「気分の落ち込み」(33.0%)など、体にも心にも影響を及ぼしています。

 

働く女性の実態 生理に関する職場の制度、利用する女性は2割しかいない
働く女性の7割が職場の理解を求めている

多くの女性が生理の症状で悩んでいる中、働く女性はどのように対応しているのか、調査対象者の中から働く女性1,200人に聞いてみました。生理に関する職場の制度について聞くと、2割は「有給の生理休暇制度」(22.2%)があると答えていますが、そのうち、制度を実際に利用しているのは2割(21.4%)しかいませんでした。

また、生理の症状や悩みによって、働く女性の8割が「困った経験がある」と答え、8割近くが「職場の上司や同僚に生理に関する理解を深めてほしい」(77.6%)と望んでいます。
 

働く女性の8割が生理で困った経験あり、生理中の仕事のパフォーマンスは普段より2割もダウン
生理で悩む働く女性の職場環境はまだまだ厳しく、仕事のパフォーマンスにも影響しそうです。普段の仕事中のパフォーマンスを100とした場合、生理の症状があるときのパフォーマンスを聞くと、平均で80.2となり、20ポイントも低下していることがわかりました。

生理の症状は、イライラや痛みなど自分自身をつらくさせるだけでなく、仕事のパフォーマンスにも大きなマイナスとなっています。
 

■働く女性の生理への対策

生理の症状に対して3割は何もしないまま…
理由は「がまん」「わからない」「あきらめ」

生理の症状があるとき、3割は「対策をしない」(28.8%)と答え、しない理由は「がまんできる」(41.9%)、「対策がわからない」(25.7%)、「仕方がない」(25.1%)が多くなっています。対策している人でも、「鎮痛剤」(64.9%)、「睡眠や休息」(44.0%)、「体を温める」(42.3%)などの対処が多く、根本的な解決に取り組んでいる人は少ないようです。


生理の症状は栄養状態と「関連あり」。
でも、生理の対策として食の工夫をしている人は15%しかいない

最後に、生理の症状と栄養状態について聞くと、6割が「関連があると思う」(59.3%)と答えています。しかし、生理への対策をしている人で「食事の見直しや効果がありそうな食品の摂取」を実践しているのは15.1%しかいませんでした。

 

<「生理の悩み実態調査」調査概要>
■実施時期:2021年9月22日(水)~9月24日(金)
■調査手法:インターネット調査
■調査対象:
(1)全国の20代〜40代男女10,000人(性年代別の人口構成比で割り付け)
(2)3カ月以内に定期的に生理がある20~40代の働く女性 1,200人(各年代400人)
★構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社 明治/5月9日発表・同社プレスリリースより転載)

この記事ジャンル 健康管理

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