リモートワークに関する調査
リモートワーク中新入社員の約6割、社会人への切り替えできず
新入社員が“スイッチロス現象”に直面
企業の人材開発支援を行う株式会社ウィル・シード(本社:東京都渋谷区恵比寿 代表取締役:瀬田 信吾 以下 ウィル・シード)は、2021年9月に、オンライン上で新入社員研修を受けた2020年・21年入社の新入社員と、オンライン上で部下をマネジメントした先輩社員や上司といった管理者を対象に、リモートワークに関する調査を実施しました(※)。調査結果によると、リモートワークについて、新入社員の79%が満足していることが分かりました。
その一方で、64%が「学生気分が抜けていないと感じるときがある」、56.5%が「切り替えがうまくできていないと感じるときがある」と回答するなど、社会人への切り替えに苦労する“スイッチロス現象”に直面していることが分かりました。
※2020年・21年入社の新入社員200名、入社3~10年目の社員33名、入社10年以上の社員106名、中途入社の社員61名の計400名が回答
<解説>
以前は当たり前だった「スーツを着て電車で通勤し、研修を受ける」という機会が失われた今。自宅での研修受講では、社会人へ切り替えるきっかけを掴みづらいのが実情です。またリモートワークでは、上司や周囲に自ら積極的に働きかけるかどうかで、仕事を覚える速さや、会社・組織理解に大きな差が出ると考えられます。また、昨今の新入社員は「失敗を恐れる」傾向も見られます。
社会人への切り替えが不十分なまま配属されると、自ら進んで周囲に相談ができない、難しいことに果敢に挑戦できないなどの事態が想定されます。この状態が続くと、新入社員は、自分の居場所をつくれず、仕事の面白さ・やりがいを感じる機会が少なくなり、会社や仕事との距離を感じやすくなってしまう可能性があります。(新入社員研修 講師・森敬郎)
■マネジメント層も、新入社員が直面する“スイッチロス現象”に苦労!?
さらにマネジメント層にも調査を行ってみると、マネジメント層の65%が「例年に比べて、新入社員が緊張感を持っていないと感じる」、54.5%が「例年に比べて、新入社員が社会人としての切り替えをする機会が少ないと感じる」と回答。また、73.5%が「例年に比べて、新入社員に仕事を教えるのが大変だと感じる」と答え、マネジメント層も新入社員が直面する“スイッチロス現象”に苦労していることが分かりました。
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(株式会社ウィル・シード / 9月30日発表・同社プレスリリースより転載