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ニュース
人事サービス 人材育成・研修
掲載日:2021/08/31

マネジメントに対する人事担当者と管理職層の意識調査 2021

コロナ禍で高まるミドルマネジメント層への負担
「メンバーの育成」や「業務改善」が求められるも、日々の業務で困っている現状も


企業における経営・人事課題の解決および、事業・戦略の推進を支援する株式会社リクルートマネジメントソリューションズ(本社:東京都品川区 代表取締役社長:山崎 淳 以下、当社)は、企業の人事担当と管理職300名に対し、「マネジメントに対する人事担当者と管理職層の意識調査2021」を実施し、「管理職に期待していること」「日々の管理職業務で困っていること」など、調査結果から見える実態について公表しました。


<調査の背景>
新型コロナウィルス感染拡大は、私たちの働き方に大きな変化を起こしました。企業においては、社会環境の変化に対応する戦略の転換や新価値創造が求められ、リモートワークに対応した人事制度やマネジメントの対応など組織内での変革も求められています。そこで、このように大きな変化に晒された企業環境において、管理職(ミドルマネジメント)層の現状はどうなっているのか、人事担当者と管理職層を対象とした調査を行いました。調査結果をもとに、今後の管理職育成の指針や組織のあり方についてご紹介します。

 

<調査結果詳細(一部抜粋)>

●会社の組織課題は「次世代リーダーの育成」と「ミドルマネジメントの負担軽減」
・人事担当者と管理職に会社の組織課題について尋ねたところ、双方とも選択率1位は「次世代の経営を担う人材が育っていない(人事担当者72.0%、管理職68.0%)」、2位は「ミドルマネジメント層の負担が過重になっている(人事担当者71.3%、管理職64.0%)」でした。

⇒変化の激しい1年を経験して、これからの会社を牽引していく次世代リーダーの必要性がさらに増していると考えられます。また、事業面に加えてリモートでのやり取りが増えるなど働き方についても大きな変化があり、人事担当者から見ても管理職層の負担は高かったのではないでしょうか。実際に当社でもリモート下でのマネジメントや人事評価についてのお問い合わせが急増しました。

 

● 管理職に求められることは「メンバーの育成」と「業務改革」
・人事担当者に「管理職に期待していること」を尋ねたところ、最も選ばれた項目は、「メンバーの育成」(47.3%)でした。次いで、「業務改善」(34.0%)、「担当部署の目標達成/業務完遂」(30.0%)が続きました。
・また、管理職層に「管理職として重要な役割」を尋ねたところ、「メンバーの育成」(47.3%)、「業務改善」(34.0%)、「会社・事業の戦略テーマ(重点テーマ)の推進」(33.3%)が選ばれました。

⇒人事担当者、管理職層とも管理職の役割として「メンバーの育成」を最も重要な役割と捉えているという結果となり、この結果は2020年に行った調査結果とも共通しています。
また、次いで選ばれたのは人事担当者、管理職とも「業務改善」でしたが、2020年は人事担当者が2番目に重要視するのは「担当部署の目標達成/業務完遂」であったため、こちらは違った結果となりました。変化の激しい1年の中で、これまでとは違う対応やマネジメントスタイルがより求められるのかもしれません。

 

●日々の管理業務で困っていることは「メンバーの育成」「業務改革」「新価値・イノベーションの創造」
・管理職層に、日々の管理職業務で「困っていること」を尋ねたところ、「メンバーの育成」(48.7%)、「業務改善」(45.3%)、「新価値・イノベーションの創造」(42.7%)が選ばれました。
・「メンバーの育成」や「業務改善」は管理職が考える重要な役割でも上位の2つでした。一方「新価値・イノベーションの創造」は、重要な役割としては選択率5位でしたが、困っていることとしては3位に挙げられています。

⇒「新価値・イノベーションの創造」は、これまでも企業において求められてきたことではありますが、ニューノーマル時代におけるビジネスモデルの転換など一気にその必要性が増したことにより、管理職層にとっても目前の課題として差し迫ってきているのかもしれません。
また「重要な役割」においては、管理職層と人事の選択率の差が最も大きい項目でした。第一線にいる管理職は変化の必要性を強く感じているが、会社・人事のサポートが遅れている可能性も考えられます。


<調査概要>
調査目的:管理職層のマネジメントの現状と課題についての把握
調査方法:インターネット調査
調査対象:企業の人事担当、管理職層
調查期間:2021年6月
有効回答数:300名(内訳:人事担当者150名、管理職層 150名)
属性分布:
【従業員規模 100 名以上】
100~199名 17.0% 200~399名 16.3% 400~599名 14.7% 600~999名 18.7% 1,000名以上33.3%

【役職】
<人事担当者> 専務取締役常務取締役・役員・取締役クラス 3.3% 事業本部長・部長クラス 12.0% 支店長・工場長クラス2.0% 課長クラス28.7% 係長・主任クラス 20.0% 一般社員 34.0%
<管理職層>事業本部長・部長クラス 30.0% 課長クラス70.0%

【管理職層の職種】※全体 50%の内訳
経営企画 3.7%、販売・営業13.7%、製造 5.7%、調達・仕入れ・バイヤー 0.3%、宣伝・マーケティング 2.3%、 経理・財務・監査 2.3%、人事・人材開発 50.0%、労務・総務 8.7%、情報システム・情報処理・システム3.7%、 研究・開発4.3%、その他 5.3%

【管理職層のマネジメント経験年数】
年未満 7.6% 1年以上~2年未満 2.4% 2年以上~5年未満 11.2% 5年以上~10年未満 22.9% 10年以上 55.8%

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(株式会社リクルートマネジメントソリューションズ/8月23日発表・同社プレスリリースより転載)

この記事ジャンル 管理職育成

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