【企業アンケート】内々定辞退は減少傾向。37.2%は「採用予定数」の8割以上の内々定承諾を確保
株式会社学情(本社:東京都中央区・大阪市北区/代表取締役社長:中井清和)は、2021年卒採用の状況や、新型コロナウイルスの感染拡大の影響をひも解くために、企業の採用担当者にアンケートを実施しました。「選考・内々定の辞退者数」は、昨年より「減った」と回答した企業が、「増えた」と回答した企業を上回っており、売り手市場で多くの企業を悩ます「辞退」は減少傾向にあることが分かります。採用予定数の8割以上の「内々定承諾」を得ていると回答した企業が37.2%に上り、昨年より8.9ポイント増加。「内々定承諾率」は上昇傾向にあります。一方、「内々定取り消しが不安」「選考の過程が全てオンラインで、入社を決めていいか不安」などの理由により、複数の企業に承諾する学生も一定数いるため、楽観視はできない状況です。
【TOPICS】
(1)「選考・内々定の辞退者数」は、昨年より「減った」とする企業が、「増えた」とする企業を上回る
売り手市場で多くの企業を悩ます「辞退」が、今年は減少傾向です。「選考中の辞退者数(昨年比)」は、「減った」29.6%が、「増えた」14.4%を上回りました。また、「内々定辞退者数(昨年比)」も、「減った」37.1%が、「増えた」13.8%を上回っています。
(2)採用予定数を超過して内々定を出した企業は、昨年比5.2ポイント減
採用予定数に占める「内々定出し人数」の割合は、「101~120%」の回答が15.9%、「121%以上」の回答が17.2%となりました。内々定辞退を見越して、採用予定人数を上回る数の内々定を出した企業は33.1%に上るものの、昨年よりも5.2ポイント減少しました。また、「出していない」の回答が22.5%となり、昨年より13.9ポイント増加。緊急事態宣言中に、採用活動を一時中断した企業もあり、内々定出しが順調にできていない企業が多いことが推察されます。
(3)37.2%の企業が、「採用予定数」の8割以上の「内々定承諾率」を得ているものの、楽観視はできない状況
採用予定数の8割以上の「内々定承諾」を得ていると回答した企業が37.2%に上り、昨年より8.9ポイント増加。「内々定承諾率」は上昇傾向にあります。一方、弊社調べの「2021年卒内々定率調査(8月調査時点)」では、内々定を獲得している学生(69.1%)のうち、53.7%は2社以上の内々定を獲得しています。2社以上内々定を獲得している学生の約2割は、内々定を獲得している企業への入社意思を固めていない状況です。「内々定取り消しが不安」「選考の過程が全てオンラインで、入社を決めていいか不安」などの理由により、複数の企業に承諾する学生も一定数いることが、学生・採用担当の声から明らかになっています。コロナ禍で先行きが見えない中、「内々定」を複数持ったままの学生が一定数いるため、楽観視はできない状況です。
■調査概要
・調査対象:全国の企業採用担当者
・調査方法:Web上でのアンケート
・調査期間:2020年7月10日~7月20日
・有効回答数:1,141件
【比較対象:調査概要】
・調査対象:全国の企業採用担当者
・調査方法:Web上でのアンケート
・調査期間:2019年7月8日~7月22日
・有効回答数:1,351件
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社学情 / 8月24日発表・同社プレスリリースより転載)