『「途上国」進出の処方箋―医療、メンタルヘルス・感染症対策』(勝田吉彰:著)経団連出版より刊行
経団連出版は、勝田 吉彰:著『「途上国」進出の処方箋―医療、メンタルヘルス・感染症対策』を刊行しました。
【内容と目次】
◆ミャンマー発展の経年観察に学ぶ
◆現地駐在員と日本本社の認識ギャップとは
◆「世界の医療事情の集め方」から「海外で入手できる医薬品の調べ方」まで
「最後のフロンティア」という言葉をしばしばメディアで目にします。それは、ミャンマー、カンボジア、ラオスといったアジア後発国を指していたり、アフリカの一部だったりしますが、共通するのは、かつては日本企業の進出がきわめて少なかったものの、経済成長が進み、将来は日本人ビジネスパーソンやその家族が多く住むようになるであろうことが期待される地域や国だという点です。発展が進むなかで、現地では何が起こるのでしょうか。そうした国々に人材を送り出す企業は何を支援すべきなのでしょうか。
本書は、外務省医務官として長年、海外生活を送るなかで現地日本人社会と向き合い、人々の暮らしを目の当たりにしてきた著者が、外務省を退官後に、軍事政権を卒業したばかりで大きな変化を遂げているミャンマーを定点観測して得られた「途上国」の実情をまとめたものです。ミャンマーは、まさに経済が飛躍に向かい始めた段階であり、「変化率の大きさ」は知見の宝庫でもありました。
あわせて、これまで企業進出がほとんどなかった国へ事業を展開していくにあたり、現地の人々や日本の派遣元企業とのつながり、行動の仕方にとどまらず、ストレス要因とその対処法など、海外進出企業が欲するさまざまなノウハウ、情報を、発展途上国の生活者を支えてきた経験をもとに紹介します。
<おもな目次>
第1章 「最後のフロンティア」では何がおこるのか
多様化する海外赴任者/本社と現地の温度差
第2章 メンタルヘルス
企業進出の発展段階とストレス要因/所在なき時間とアルコール問題
第3章 国境の向こうの感染症
飲食店選びの着眼点/蚊の習性を知れば防げる病気
第4章 日常生活でのリスク
ヒアリに刺されたら/銃声、爆発音を聞いたら
第5章 本社のフォローと外国人雇用
駐在員をフォローする「仕組み」/現地人との距離の取り方
第6章 医療はこう変化する
緊急医療移送/MEDIFフォーム
第7章 情報収集の仕方
世界の医療情報の集め方/メンタルヘルスに有用なサイト
■著者プロフィール
著者:勝田 吉彰
川崎医科大学大学院修了。1994年外務省入省。スーダン、フランス、セネガル、中華人民共和国などの日本国大使館の書記官兼医務官、参事官兼医務官などを経て2006年近畿医療福祉大学(現神戸医療福祉大学)教授。2012年より関西福祉大学社会福祉学部社会福祉学科・大学院社会福祉学研究科教授。医学博士。専門は渡航医学、メンタルヘルス。労働衛生コンサルタント、日本医師会認定産業医、日本渡航医学会認定医療職、精神保健指定医、日本精神神経学会専門医・指導医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■本書の概要
「途上国」進出の処方箋―医療、メンタルヘルス・感染症対策
著者:勝田 吉彰
発行:経団連出版
定価:1800円(税別)
発売日:2019年12月
ISBN:978-4-8185-1906-0
ページ数:208ページ
判型:A5判
◆書籍の詳細は、こちらをご覧ください。
(経団連出版 / 1月発表)