入社前後に感じるイメージのギャップ「リアリティ・ショック」を抱える若手社会人は約8割にも及ぶ~『就職活動と入社後の実態に関する定量調査』:パーソルキャリア、パーソル総合研究所
総合人材サービス、パーソルグループのパーソルキャリア株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:峯尾 太郎)の若年層向けキャリア教育支援プロジェクト「CAMP(キャンプ)」と、シンクタンク・コンサルティングファームである株式会社パーソル総合研究所(本社:東京都港区、代表取締役社長:渋谷 和久)は、「就職活動と入社後の実態に関する定量調査」を行いましたので、結果をお知らせいたします。
■調査結果概要
【1】就職活動生の多くは、働くことを「楽しみたい(79.3%)」「仕事を通じて成長したい(86.2%)」と考えているが、入社後には多くが実現できておらず、入社前の期待と入社後の実態に大きなギャップがある。
働くことを楽しめている社会人(入社1~3年目)は35.3%に留まる。成長を実感できている社会人は64.6%。
【2】入社後に感じる何らかのイメージギャップ「リアリティ・ショック(※1)」を抱える社会人は76.6%に及ぶ。
【3】「リアリティ・ショック」の程度が高い層と低い層を比較すると、内定承諾直後の時点では会社に満足と回答する人の割合は同程度の70%台。しかし、「リアリティ・ショック」の高い層ではその後、会社に満足と回答する人の割合は5分の1程度に急減し、入社1~3年目の間、10%台で低迷する。「リアリティ・ショック」が大きいと、3年以内の早期離職に影響することが判明した。
【4】「リアリティ・ショック」を防ぐには、「入社前の会社・適性理解(※2)」をいかに高めるのかが重要となる。
そのために、以下2つの点がポイントになる。
Point.1)
就職活動への意識として「多くの人から話を聞くこと」が「入社前の会社・適性理解」を促進している。
Point.2)
将来の「やりたいこと」の決定時期が遅いと、「リアリティ・ショック」「入社前の会社・適性理解」のいずれにもネガティブに影響を与えている。自己学習や豊かな人間関係を築く意識が「やりたいこと」の決定を促す要因となっている。
【5】新就職活動ルールを巡る議論について、「自分に関係がある」と思う大学1~2年生は65.5%。一方で、「その内容を知っている」と答えた大学1~2年生は33.8%に留まり、不安を感じている人も68.3%にのぼった。(2019年2月現在)
※1 リアリティ・ショック:入社前に抱いていた企業や組織の状況・人間関係・待遇などについてのイメージ/想定と、入社後のそれらの実態に乖離を感じること。
※2 入社前の会社・適性理解:企業や組織の状況・人間関係・待遇、求められる能力やそこに対する自己の適性などについての、入社前の理解。
※3 本調査を引用いただく際は出所を明示してください。(記載例:パーソル総合研究所×CAMP「就職活動と入社後の実態に関する定量調査」)
■調査概要
調査名称:パーソル総合研究所×CAMP「就職活動と入社後の実態に関する定量調査」
調査内容:就活の行動・意識の実態/就活生の目指す「成長」のイメージ内容/
入社後の成長・パフォーマンスの実態/入社後のリアリティ・ショックと就活時の活動の関係 など
調査手法:インターネット調査モニターを用いたインターネット定量調査
調査時期:2019年2月22日-2月25日
調査対象者:合計サンプル数 1700人
〈共通条件〉居住地域:全国 年齢:18歳以上30歳未満
〈学生〉 900人 四年制大学生もしくは大学院生(博士課程は除外)・男女・学年均等割付
※希望の卒業後進路に会社員(正社員)が含まれていない者は除外
〈社会人〉 800人 大四年制大学生もしくは大学院生卒。就職活動をして正社員で就職した者
正社員 600人/ 就活後、初職の企業1-3年目の正社員 ※企業規模:不問
離職者 200人/ 就活後、正社員で入社したがその後3年以内に離職した人
※現在の雇用形態不問
実施主体:パーソルキャリア株式会社「CAMP」/株式会社パーソル総合研究所
<本件に関するお問い合わせ>
パーソルキャリア株式会社 広報部
03-6757-4266(受付時間 平日 9:00~18:00)
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(パーソルキャリア株式会社 https://www.persol-career.co.jp/ /5月22日発表・同社プレスリリースより転載)