女子就活生の9割が将来の夫に育児休暇を希望~『女子学生の就職活動に関するアンケート調査』:ディスコ
株式会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:新留正朗)は、今春卒業予定の女子学生を対象に就職活動や就労意識に関するアンケートを実施し、経年比較などをしながら特徴を分析しました。(調査期間:2019年2月27日~3月1日、回答数342人)
<調査結果(一部抜粋)>
■企業研究で意識したこと
企業研究をする際に、意識したり調べたりしたことを尋ねた。「残業や休日出勤の実態」が最多で、69.9%。次いで「女性社員の人数(男女比率)」(54.4%)、「育児休暇の取得率」(52.9%)と続き、これらの項目は半数以上の女子学生が意識をしていた。
さらに、企業研究にあたり、企業が女子学生に向けて発信する情報(ホームページやパンフレットなど)を見たかを尋ねた。「かなり見た」は1割強(12.6%)だが、「少し見た」(47.1%)を合わせると約6割(59.7%)の女子学生がこれらの情報に接触していた。
また、女子学生向けの情報を見たと回答した人に、女子向け情報の有無がその企業への関心度合いに影響したかを重ねて尋ねてみた。「とても影響した」(16.7%)、「ある程度影響した」(52.5%)を合わせて約7割が「影響した」と回答した(計 69.2%)。女子向けの情報発信は、女性を積極的に採用したいという企業側の姿勢を示すものと受け止められているようだ。
■就活中に女性で「よかった」「損した」と思った経験
「女性でよかった」と思った経験があると回答した人は37.4%。ここ5年で目立った変化は見られない。
「よかった」と思った理由は、かつては「総合職も一般職も選べる」など選択肢の広さを挙げる声が多かったが、2019年卒者では「女性採用に積極的な企業姿勢」を挙げる学生が多かった。
一方、「女性で損した(理不尽だ)」と思った経験があると回答した人はこの5年間で減少傾向にあり、今年は28.1%と、前年からほぼ横ばい。
「損した」理由については、2015年卒から一貫して「一般職を勧められた」など総合職就職のハードルの高さを訴える声が多い。今回はこれらに加えて「育児は男女双方の問題なのに、女性だけが仕事との両立を問われるのはおかしい」といった意見が多く見られたのが特徴的。
■入社後のキャリアプラン
入社後の働き方として自身の志向にあてはまるものを選んでもらった。「ライフバランス志向」が46.5%で最も多く、昇進にこだわらず生活に支障のない範囲で働きたいと考える女子学生が半数近くを占めた。総合職入社者に限って見ても、ゆくゆくは管理職を目指す「ゼネラリスト志向」は3割にとどまった(30.1%)。
■今後のライフプラン
将来希望する世帯スタイルを尋ねたところ、「二人とも働く(共働き世帯)」を希望する女子学生が最も多く、7割を超えている(76.9%)。また、将来子どもを持つことを希望している学生は61.9%。結婚、第一子出産の希望年齢の平均はそれぞれ27.8歳、28.9歳で、厚生労働省発表の実際の年齢(結婚:29.4歳、第一子出産:30.7歳/ともに平成28年度)と比べると、どちらも2歳ほど早い。
また、将来子供ができた場合の育児休暇取得については、自身が「取得したい」は88.0%、「夫に取得してほしい」は47.0%。経年で見ると、自身・夫が「取得したい/取得してほしい」は一貫して増加しており、特に今回は、「夫に取得してほしい」が大幅に増加した。「どちらかといえば取得したい/してほしい」も含めると、自身で98.8%、夫は90.0%となり、仕事も育児も夫婦で分担したいとの考えが強まった。
*調査詳細は同調査レポートをご覧ください。
【調査概要】
調査対象:キャリタス就活 学生モニター(2019年3月卒業)のうち、卒業までに就職先が決まった女子学生
調査期間:2019年2月27日~3月1日
調査方法:インターネット調査法
回答者数:342人(女子学生)
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ディスコ https://www.disc.co.jp/ /3月27日発表・同社プレスリリースより転載)