71%の管理職が「自分にバイアスがある」と回答~管理職向けeラーニングツール「ANGLE」無意識バイアス編、受講者データの分析:チェンジウェーブ
組織・経営変革やダイバーシティ推進のアドバイザリーを行う、株式会社チェンジウェーブ(本社:東京都港区、代表取締役:佐々木裕子)は、管理職向けe-learningツール「ANGLE」をローンチ、2018年8月から「無意識バイアス編」受講者データの分析を開始しました。
現在までの集計では、71%の管理職が「自分にバイアスがある」とし、「ないと思っていた固定観念が自分の中にあると気づいた」と記述したほか、約9割の受講者が「今後の自分に役立つと思う」と回答しています。
【分析の概要】
管理職450名の受講データから一部をご紹介します。
1. 「直感で出した答え」と「意識して出した答え」のねじれで自らバイアスに気づく
第1回に設けたセルフチェックでは、
「女性の社会進出は必要だと思う」と回答したのは95%、
「仕事と家庭の両立は歓迎すべき」は93%でした。
これに対し、
「1歳の子どもがいる男性社員に海外出張を打診する」 64%
「1歳の子どもがいる女性社員に海外出張を打診する」 31%
性別を変えるだけで倍以上の差が出ました。
男女差なく仕事すべきと思っているのに、子どもがいる女性には海外出張の「打診」すらしないのはなぜでしょうか。実はこれが、無意識バイアスによって生じる機会提供の差です。
受講者からは「バイアスはないと自認していたが、回答に迷った。潜在意識に偏見が存在していた」「いざ選択する時に男女差を実感した」「直感ではなく、自分の置かれている環境での正解を探している」など、回答の過程で無意識バイアスを実感したというコメントが多くありました。
2. 93%の受講者に性別バイアスが存在
IATはハーバード大学とワシントン大学の研究者らが開発した無意識バイアスの計測手法です。ANGLEでは、日本人に強固にみられるバイアスを学術的にも正確さを保証された形で計測できるよう、研究者の監修でIATを独自に開発しました。
※潮村公弘氏(国内IAT第一人者。イェール大学心理学部客員フェロー等を経て、フェリス女学院大学教授)
男性=仕事、女性=家庭、の結びつきが強い(性別バイアス)は92%の回答者に見られました。
※男性=家庭、女性=仕事、の結びつきが強い(性別バイアス)が1%
3. 71%が「自分にバイアスがあると気づいた」と回答
「バイアス=悪い」という思い込みがあると、「自分にバイアスはない」と隠してしまうことが少なくありません。しかし、無意識バイアスは誰にでも存在します。正確に認識し、日常的に意識を向け続けることでマネジメントに役立てることができます。
受講者からは、
「配慮だと思っていたことがバイアスによるものかもしれないと気づいた。考えてから行動に移す必要性を感じた」「数値化されて課題が明確になった」などのコメントが寄せられ、記入者のうち71%が「自分に無意識バイアスがあると気づいた」としています。
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◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社チェンジウェーブ http://changewave.co.jp/ /8月27日発表・同社プレスリリースより転載)