「お酒はほどほどに」 従業員に呼び掛ける企業
健康経営に注目が集まる中で、従業員に向けて過度な「飲酒」への注意を呼びかける、企業の動きが進んでいる。
キリンホールディングスでは、「メンタルヘルス」「生活習慣病」「お酒との付き合い方」を健康経営の重点課題として、専門医と連携しながら啓発・指導・改善に取り組む。従業員には適性飲酒に関する知識を深めてもらうため、集合研修とオンライン研修を実施している。また、カゴメでは「健康7ヶ条」の一つとして「お酒はほどほど、煙は避けて」を設定。従業員に向けて、過度な飲酒への注意を呼びかけている。
厚生労働省が発表している「平成28年度 国民生活基礎調査」によると、「毎日飲酒している」人の割合が多いのは、男性では30 代以上、女性は40 代以上。20 歳以上の人のうち、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している人は、男性のうち14.7%、女性のうち8.9%にのぼったという。
過度な飲酒は肝臓障害をはじめ、さまざまな病気のリスクをもたらす。従業員の健康実現に向けて、企業には従業員一人ひとりが「飲酒」に関する知識を身に付けられるよう、サポートすることが求められるだろう。
(『日本の人事部』編集部)