42.5歳で出世したいと思わない人が出世したい人を逆転。45.5歳でキャリアの終わりを意識する人がそうでない人を逆転~『働く1万人成長実態調査』:パーソル総合研究所
総合人材サービス、パーソルグループの総合研究機関である株式会社パーソル総合研究所(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:渋谷和久、以下パーソル総合研究所)は、1万人を対象とした「仕事を通じた成長」に関する実態調査について、新たに40歳以上のミドル・シニア社員の就業意識について結果をお知らせします。
■調査結果1:42.5歳で出世したいと思わない人が出世したい人を逆転。45.5歳でキャリアの終わりを意識する人がそうでない人を逆転。
出世への意欲について調査したところ、年齢が上がるにつれて出世意欲は減退し、42.5歳で出世したいと思わない人が出世したい人を上回ることが明らかになりました。また、自身のキャリアの終わりを意識しているかどうかについても調査したところ、45.5歳でキャリアの終わりを意識している人がそうでない人を上回りました。
このように40代半ばには出世意欲は減退し、キャリアの終わりを意識する人が増えます。しかし人生100年時代といわれる現代においては、その後20年以上働く人が多いと予想されます。出世の他に仕事への動機づけを見つけられるかが、その後のキャリアにおける成長を左右する一因となることが推察できます。
■調査結果2:45歳から59歳までの人は、成長「志向」と「実感」のギャップが特に大きい
これまでの調査から、成長している「実感」は、成長を重要だと思う「志向」よりも、「仕事への意欲」「就業満足度」「組織のパフォーマンス」といった仕事の重要な要素にポジティブな影響を与えることが明らかになっています。組織の目標達成の度合いを示す「組織のパフォーマンス」では約3倍の効果の差が生じます(※1)。
全世代の正社員について、成長「志向」と成長「実感」のギャップを調査したところ、成長「志向」については年齢による変化は生じなかった一方で、成長「実感」は、40代から50代にかけて大きく減少しています。本調査結果より、45歳から59歳までの人は、成長「志向」と「実感」のギャップが特に大きく、自身の希望通りの成長を実感できていない人が多いことが明らかとなりました。
※1:前回の調査結果はこちらをご覧ください
この他にも、ミドル・シニア社員の成長を阻害する要因などさまざまな分析を実施しています。詳細は下記のコラムページをご覧ください。
※調査結果の詳細はこちらをご覧ください
■調査概要
内容: 働く1万人成長実態調査
調査方式: インターネット調査
対象者: 全国の有職者(雇用形態問わず) 10,000人(男女15-69歳)
※年齢×性別×雇用形態 は国勢調査の分布に従う
調査項目: 所属する組織の状況、個人の働き方(勤務制度、残業時間、就業満足度など)、自己啓発活動の状況、上司マネジメントの実態、転職状況、仕事を通じた成長について、などの57問
調査時期: 2017年3月末
パーソル総合研究所では、法政大学大学院 石山恒貴研究室との共同研究「ミドルからの躍進を探究するプロジェクト」を発足し、40歳以上のミドル・シニア社員の就業意識に関する実態を調査し、ミドルからの更なる活躍を促す施策について検討を進めています。詳しくは下記特設サイトをご覧ください。
「ミドルからの躍進を探究するプロジェクト」特設サイト
◆本リリースの詳細はこちらをご覧下さい。
(株式会社パーソル総合研究所 https://rc.persol-group.co.jp/ /12月14日発表・同社プレスリリースより転載)