児童のいる世帯における67.2%の母が「仕事あり」。1世帯当たり平均所得金額は前回調査より増加の545万8千円~『平成28年国民生活基礎調査』の結果(厚生労働省)
厚生労働省はこのほど、「平成28年国民生活基礎調査」の結果を取りまとめましたので公表します。
国民生活基礎調査は、保健、医療、福祉、年金、所得などの国民生活の基礎的事項を調査し、厚生労働行政の企画、運営に必要な基礎資料を得ることを目的に、昭和61年を初年として3年ごとに大規模な調査を、その間の各年は調査事項と対象世帯の少ない簡易な調査を実施しています。
平成 28年は、11回目の大規模な調査の実施年に当たり、6月に世帯票・健康票は約 29万世帯、介護票は約8千人、7月に所得票・貯蓄票は約3万世帯を対象として調査し、世帯票・健康票は約22万世帯、介護票は約7千人、所得票・貯蓄票は約2万世帯を集計しました。
なお、熊本地震の影響により、熊本県については調査を実施していないため、今回の結果は熊本県分を除いて集計しています。
【調査結果のポイント】
1 世帯の状況
・高齢者世帯は1327万1千世帯 <1161万4千世帯>、全世帯の26.6% <23.2%>と 世帯数、割合とも過去最高
注:高齢者世帯は、65歳以上の人のみか、65歳以上の人と18歳未満の未婚の人で構成する世帯
2 所得等の状況
・1世帯当たり平均所得金額は545万8千円 <537万2千円>と増加
・相対的貧困率は15.6% <16.1%>で対24年0.5ポイントの低下、 子どもの貧困率は13.9% <16.3%>で対24年2.4ポイントの低下
注:平均所得金額及び相対的貧困率を算出している所得は、調査前年1月1日から12月31日までの1年間の所得である。
・生活意識が「苦しい」とした世帯は56.5%で2年連続低下
注:生活意識は、5段階の選択肢であり、「苦しい」は「大変苦しい」「やや苦しい」の合計
3 健康の状況
・がん検診の受診率はいずれも上昇傾向
胃がん 男46.4% <45.8%>、 女35.6% <33.8%>
肺がん 男51.0% <47.5%>、 女41.7% <37.4%>
大腸がん 男44.5% <41.4%>、 女38.5% <34.5%>
子宮がん(子宮頸がん) 女33.7% <32.7%>
乳がん 女36.9% <34.2%>
4 介護の状況
・同居の主な介護者と要介護者等がいずれも65歳以上の割合は、54.7% <51.2%>で 上昇傾向
< >は、平成25年調査(前回の大規模調査)の結果である。
【結果の概要】
- I 世帯数と世帯人員の状況 [194KB]
- 1世帯構造及び世帯類型の状況
- 265歳以上の者のいる世帯の状況
- 365歳以上の者の状況
- 4児童のいる世帯の状況
- II 各種世帯の所得等の状況 [211KB]
- 1年次別の所得の状況
- 2所得の分布状況
- 3世帯主の年齢階級別の所得の状況
- 4所得の種類別の状況
- 5貯蓄、借入金の状況
- 6貧困率の状況
- 7生活意識の状況
- III 世帯員の健康状況 [250KB]
- 1自覚症状の状況
- 2通院の状況
- 3健康意識
- 4悩みやストレスの状況
- 5こころの状態
- 6睡眠と休養充足度の状況
- 7飲酒の状況
- 8喫煙の状況
- 9健診(健康診断や健康診査)や人間ドックの受診状況
- 10がん検診の受診状況
- IV 介護の状況 [1,636KB]
- 1要介護者等のいる世帯の状況
- 2要介護者等の状況
- 3主な介護者の状況
- 4同居の主な介護者の悩みやストレスの状況
報道発表資料 [155KB]
概況全体版 [4,694KB]
<問い合わせ先>
政策統括官付参事官付世帯統計室
(担当・内線)
世帯担当 国民生活基礎統計第一係(7587)
所得・貯蓄担当 国民生活基礎統計第二係(7588)
健康・介護担当 国民生活基礎統計第三係(7591)
(電話代表) 03(5253)1111
(ダイヤルイン) 03(3595)2974
◆ 詳しくはこちらをご覧ください。
(厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp// 6月27日発表・報道発表より転載)