2016年12月の転職求人倍率は前月比0.34pt増の2.93倍~求人数は25ヵ月連続で最高値。2017年の転職市場はさらに活況へ。転職サービス「DODA(デューダ)」調べ:インテリジェンス
総合人材サービス、パーソルグループの株式会社インテリジェンス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:峯尾太郎)が運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は、2016年12月の転職求人倍率をまとめた「DODA 転職求人倍率レポート」を発表しましたのでお知らせします。
※転職求人倍率は、ホワイトカラー層を中心とした転職マーケットにおける需給バランスを表すもので、DODA転職支援サービス登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です。<算出式:転職求人倍率=求人数(採用予定人員)÷転職希望者数>
■2016年12月の概況
2016年12月の転職求人倍率は、前月比+0.34ポイントの2.93倍となりました。求人数は前月比+2.9%、前年同月比+25.1%となり、25カ月連続で調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新しました。転職希望者数は前月比-9.1%、前年同月比+29.5%でした。
業種別にみると、求人数が増加したのは9業種のうち「IT・通信」「メディア」「金融」「メーカー」「小売・外食」「サービス」「その他」の7業種でした。特に伸びたのは「金融」(前月比+7.0%)、「メディア」(前月比+5.5%)でした。職種別では、求人数が増加したのは11職種のうち「技術系(メディカル)」「技術系(建築・土木)」を除く9職種となりました。特に伸びたのは「販売・サービス系」(前月比+6.0%)、「技術系(電気・機械)」(前月比+5.7%)でした。
■解説 1~3月にかけて求人数、転職希望者数ともに増加する見込み。求人のバリエーションも広がる
12月は、引き続き求人数が増加し、前月比では+2.9%、前年同月比では+25.1%となりました。一方、転職希望者数は年末にかけて減少しました。前月比では-9.1%でしたが、前年同月比では+29.5%と大きく増加しており、例年の年末水準と比べると転職希望者数が多い傾向になりました。
2017年は昨年以上に中途採用に力を入れる企業が増える見込みです。特に1~3月は4月の入社に向けて求人数、転職希望者数ともに大幅に増加する時期のため転職市場は一層盛り上がりを見せるでしょう。一部の企業では、転職希望者数が増えるこの時期に合わせて、来年度の採用計画を前倒しで進める動きもあります。求人のバリエーションは拡大しており、転職希望者にとっては未経験の業種や職種へ転職するチャンスも広がっています。いまの時期であれば、希望の条件で転職先を見つけられる可能性が高まっていると言えるでしょう。(DODA編集長 木下 学)
※DODAサイトでご覧いただける「DODA転職求人倍率レポート」では、詳細なデータや考察を掲載しております。
※調査は2008年より行っております。過去のデータをご覧になりたい場合は、広報室までお問い合わせください。
■ 2017年上半期 転職市場予測
~転職市場は活況。「働き方改革」を見据えた求人が増え、「IT・スマート化」「オープンイノベーション」による新たなニーズも~
2017年上半期(1月~6月)の求人数は、2016年下半期の傾向と同様に、さまざまな業界・職種で上昇を続ける見込みです。
政府は「長時間労働の是正」と「同一労働同一賃金」を柱とした「働き方改革」を掲げており、在宅勤務や副業など柔軟な働き方を目指すとしています。この動きによって、企業の勤務体系にもやがて変化が出てくるでしょうが、しかしそれを待たずして、長く続く人材不足を解消しようと、待遇や就労環境の改善を推進する求人が増えてきています。また、あらゆる分野で人工知能やロボット化などのテクノロジーを用いた省力化・生産性の改善が図られており、その大きな潮流の中で、これまでになかった新たな仕事や役割へのニーズも生まれてきています。さらに、新規事業やサービスを創り出そうとする企業も増え、業界内外の他社と業務提携したり、アイデアや技術、サービスなどを組み合わせたりして、革新的なビジネスモデルや製品・サービスを生み出そうとするオープンイノベーションの動きが活発になってきていることも、新たな求人の増加につながっています。
「働き方改革」「IT・スマート化」「オープンイノベーション」の3つの動きに後押しされて、転職市場は2017年も活況な状況が続き、求職者にとっては、これまで以上にチャンスが広がっていくことが見込まれます。
※「転職市場予測2017上半期」は、2017年1月9日(月)にDODAサイトで公開いたしました。11の業種・職種ごとに詳細な解説を掲載しております。
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社インテリジェンス
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◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ /1月16日発表・同社プレスリリースより転載)