ビジネスの現場で使える心理学~『リーダーのための経営心理学―人を動かし導く50の心の性質―』(藤田耕司:著)日本経済新聞出版社より発刊
2016年6月25日に日本経済新聞出版社より『リーダーのための経営心理学』を発刊いたしました。
本書では、「仕事ができるのに出世できない人に共通することは?」「褒めると叱るの最適な割合は?」「なぜ目標を設定することが大事なのか?」そんな疑問に答える心理学の知識を、人を動かし導くコミュニケーションとは何かということをテーマにご紹介します。
人を育てる、社内の人間関係を良くする、といった「人」に携わる仕事をするうえでは、人の心の原理原則を学ぶことは大きな効果をもたらします。
一方で、「心について勉強したいが、勉強の仕方が分からない」という声を多くの方から聴きます。
そんな声にお応えすべく、経営やビジネスの現場の事例を多く盛り込み、人材育成や組織改善などの現場で活用できる心理学・脳科学の知識を体系的に説明しました。
例えば、人を動かすためには信頼を得ることが不可欠ですが、人はどういう相手に信頼を覚えるのでしょうか。
それは人が持っている三つの基本的な欲求([1]生存欲求:健康に生きていきたい、[2]関係欲求:良好な人間関係を築きたい、[3]成長欲求:成長したい)にヒントがあります。
こういった欲求を満たしてくれる相手に信頼を覚える傾向があります。
関係欲求を満たすためには、褒める、傾聴する、感謝の言葉を伝える、労をねぎらうといったコミュニケーションが大切になりますが、それぞれについて心理学の話を交えながら現場の心温まるエピソードをお話しします。
成長欲求を満たすためには、相手の成長の可能性を信じ、成長を支援する行動を取ることが必要になります。
特に、相手が気付いていない相手の才能や長所に気付かせてあげることができると、相手との信頼関係をより深いものになります。
また、人は「こうしなさい!もっと頑張りなさい!」と言われるよりも、「あなたはこういうことができる才能を持った人なんですよ」と自己認識を変えられた方が、その方向に動こうとするという特徴を持っています。
こういったことも人材育成をする上では、とても重要なことです。
それぞれの説明は経営やビジネスの現場のエピソード、歴史上の名言などを中心に書かれていますので、読み物としてもお楽しみいただけると思います。
■リーダーのための経営心理学
著者:藤田 耕司
発行:日本経済新聞出版社
発売日:2016年6月25日
価格:本体1,800円+税
頁数:240ページ
■目次
第1章 ビジネスの成功者は心の専門家
第1節 人間の原理原則を学ぶことで人生の可能性は飛躍的に上がる
第2節 現場の感覚と心理学がリンクすると仕事が面白くなる
第3節 人工知能が人間の仕事を奪う時代
第2章 人を動かし導く4つの要素
第1節 「何を伝えるか」と「誰が伝えるか」
第2節 人間の頭には感情の脳と論理の脳が共存する
第3節 感情を動かす対話、合理性を示す対話
第4節 人間性が信頼できる人、能力が信頼できる人
第3章 人間的信頼:人間が本能的に求めるもの
第1節 人間が抱く3つの基本的な欲求
第2節 「認められたい」という欲求
第3節 「成長したい」という欲求
第4節 人望をもたらす3つの一貫性
第5節 公欲と私欲
第4章 能力的信頼:「仕事ができる」ということの意味
第1節 成長が早い人に見られる思考パターン
第2節 仕事はできるのに出世できない人
第3節 組織にとっての真のヒーローとは
第5章 情緒的対話:感情を動かす力
第1節 感情を動かす対話の3つの要素
第2節 人を動機付ける2つのアプローチ
第3節 感情の状態を左右する意味付けの力
第4節 感情移入をもたらすストーリーの力
第5節 「今」の感情に影響を与える未来の力
第6章 論理的対話:偉大なる理由の力
第1節 理由の力を使いこなせているか
第2節 理由が力を持つ条件
終章 一番はじめに動かし導く相手
第1節 知識に感情が伴ってはじめて学びとなる
第2節 自分を変化させ、相手との関係性を変える
■著者紹介
藤田 耕司 (ふじた・こうじ)
公認会計士、税理士、心理カウンセラー
1978年生まれ。2002年早稲田大学商学部卒業。04年公認会計士試験に合格、同年有限責任監査法人トーマツ入所。12年に独立し、藤田公認会計士・税理士事務所(現FSG税理士事務所)開設。13年FSGマネジメント株式会社設立・代表取締役就任、15年一般社団法人日本経営心理士協会設立・代表理事就任。年商100億円を超える企業をはじめ、多くの社長のメンターを務める。経営やビジネスの現場における生の事例から導き出される人間の特性と、心理学の原理原則とを融合した新たな企業経営のあり方を経営心理学としてアドバイスしている。
商品詳細
◆書籍の詳細は、こちらをご覧ください。
(日本経済新聞出版社 http://www.nikkeibook.com//6月発表・同社プレスリリースより転載)