毎日コミュニケーションズ
「2006年度 就職戦線統括」資料を発表
日本最大級の就職情報サイト「毎日就職ナビ」( http://job.mycom.co.jp/ )を運営する
毎日コミュニケーションズ(東京都千代田区、中川信行・社長)は、企業の新卒者採用状況と学生の就職活動状況をまとめ、「2006年度 就職戦線総括」を発表しましたので、以下概要をご報告します。
< 調査結果の概要 >
■ 企業の採用意欲5年連続増加
景気回復、少子高齢化に伴う労働人口構成問題を受け、昨年と比べ採用数を「増やす」と回答した企業は4大文系では31.9%、「減らす」企業は5.0%と5年連続で増加傾向にあり、求人総数は82.5万人、求人倍率は1.89倍*と最も求人が多かったバブル期(91年卒、84万人)に迫る採用熱の高まりを見せた。
■ 企業の選考基準軟化、「厳選採用」の流れに変化
「採用が昨年より厳しくなる」と予測した企業が大幅に上昇し、その理由は「エントリー数減少」と「内定者確保」を挙げた。採用方針は「徹底して質を重視」する企業の割合は減少し、「量よりは質を重視」する企業が増え、採用基準の軟化が伺える。また早期段階から後半戦となる6月以降の採用スケジュールを用意する企業も増え、採用活動が長期化している。
■ 学生の楽観視傾向強まり、エントリー数減少。大手志向も上昇
新卒学生の就職希望度は87.4%と高い就職意識を持つ一方、平均エントリー数は一人あたり76.2件(10-5月合計)と3年連続で減少し楽観視傾向が見られた。セミナーには積極的に参加。大手志向の学生は50.1%(昨年比2.9%)で上昇している。会社選択のポイントは「自分のやりたい仕事ができる」がトップで、「福利厚生」や「給料」が上昇。
■ 採用選考の前倒しで内定出しのピークは4月前半にシフト
10月に一斉に公開される採用情報を受け、学生はエントリー総数のうち6割以上を年内に済ませており、10−12月の早期段階におけるエントリー確保が母集団形成のキーとなった。一部の企業は4月の選考集中を避け早めの結論出しが増え(3月末内々定保有率22.8%)、昨年4月後半だった内々定のピークは4月前半にシフトした。4月に過密する選考スケジュールに大手以外の企業からは弊害を訴える声も聞こえる。選考過程の学生に自社認知・志望意欲向上を目的とした「リクルーター」や「若手社員との接触」を増やす企業が増加。
■ 企業が「提案」し、学生が「厳選」する時代へ。「内定者フォロー」の重要度高まる
5月末で学生の内々定保有率は75.7%にのぼり、対前年+10%上昇。しかし、継続的に採用窓口を開けている企業が増加しているからか、「有名な企業や大手企業」もしくは「自分の志望業界の企業」から連絡があれば、会ってみようと考える学生が7割と内々定を出し終えた企業も安心はできない。
*ワークス研究所調べ
※ 調査結果の詳細は採用サポネット( http://navi.mycom.co.jp/saponet/ )で
公開しています。
(毎日コミュニケーションズ http://www.mycom.co.jp/同社プレスリリースより抜粋・7月26日)