NTTレゾナントと三菱総合研究所
「企業の評判と購買・就労・投資に関する意識調査」を実施
国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供する
NTTレゾナント(東京都千代田区、和才博美・代表取締役社長)と三菱総合研究所(東京都千代田区、田中將介・代表取締役社長)は、「gooリサーチ」登録モニターおよびgooユーザを対象に「企業の評判と購買・就労・投資に関する意識」調査を実施しました。
【 総括 】
インターネットなど、IT技術の発達は個人による情報発信や大量の情報への効率的なアクセスを容易にするなど、人々の情報処理能力を飛躍的に高めました。しかし、処理能力を上回って供給され続ける情報は、何を基準に行動するかという点において、個人の価値判断をより一層難しく変えつつあります。このような状況において、「企業の評判」は、人々にとって、商品選択等の消費行動時の判断にとって大きな手がかりになっていると考えられます。
本調査により、「企業の評判」が個人の購買意識、就労意識、投資意識に以下のような影響を与えていることが分かりました。商品・サービスの選択を迷い易い人は(商品・サービスによっても異なるが)「評判」を重視する。
勤務先に対する高い評判は従業員の満足度を高める。 長期運用志向の個人投資家は、財務的側面に加えCSR、経営方針に関わる評判も重視する。
※注:CSR=Corporate Social Responsibility、企業の社会的責任
これまでの企業経営では、顧客満足(CS)、従業員満足(ES)、投資家満足(IS)など、ステークホルダーごとに最適化したマネジメントを進めてきました。今日では、企業経営上、考慮すべきステークホルダーの概念がさらに広がり、個人が多様なステークホルダーの顔を持って関わってきます。このため、企業に対する社会的評価の基調をなす「企業の評判」を測定・評価し、積極的にコントロールする能力の重要性が、今後、益々高まるものと考えられます。
【 調査結果のポイント 】
(1) 商品・サービスの選択を迷い易い人は「評判」を重視する
商品・サービスの選択時に迷うことは多く、実際に商品・サービスを提供する企業の評判によって選択を変えた経験がある人も多い。選択時に重視している評判の内容は商品・サービスによって異なるが、総じて選択を迷う層で企業の評判の重視度が高くなっている。
(2)勤務先に対する高い評判は従業員の満足度を高める
勤務先に対する満足度の高さと勤務先の業績の好調さは、それぞれ勤務先に対する世間の評判の高さと関連性がみられる。また従業員の満足度の高さは年収の多さと関連性がうかがえる。勤務先の評判が高いと思う層では年収に関わらず満足度が高いことから、勤務先に対する高い評判は従業員の満足度を高める一因になるものと考えられる。
(3)長期運用志向の個人投資家は財務的側面に加えCSR、経営方針に関わる
評判も重視する
投資先を選定する際における企業の評判の影響は近年高まっており、7割の人が実際に評判の良し悪しで投資先を変更した経験を持っている。特に「業績」「商品・サービス開発力」「経営方針」に関する評判の重視度が高く、長期運用志向の人は短期運用志向の人より「社会的責任(CSR)」「経営方針」「商品・サービス開発力」などで評判の重視度が上がる傾向がある。
(NTTレゾナント http://www.nttr.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・7月24日)