アウトプレースメント(再就職支援)
アウトプレースメント(再就職支援)とは?
人員整理を行う企業の依頼を受け、対象者に再就職先の紹介や斡旋、コンサルティングを行うこと。また、そのような支援を行う会社自体を指すこともあります。
バブル崩壊以降の人員削減で需要拡大
現在は戦略的な視点での活用が進む
アウトプレースメントは、レイオフ(人員削減)の頻度が高いアメリカにおいて、従業員とのトラブルを回避し、円滑にリストラを遂行するために利用されてきました。外部に委託するケースがほとんどで、アウトプレースメント専門の会社が多く存在します。
日本でも、バブル崩壊以降、大手メーカーなどがリストラを積極的に実施。多数の従業員を早期退職制度などで削減しました。その際、外部委託によるアウトプレースメントを導入する企業が増え、日本のアウトプレースメント会社の業績は大きく伸びました。
アウトプレースメント会社は、企業からの依頼に基づいて、退職した社員への再就職支援を行います。キャリアコンサルタントによるカウンセリングをはじめ、履歴書や職務経歴書の書き方、就職情報の提供、求人先の紹介・開拓、ビジネス・リテラシー教育など、そのサービス内容は多岐にわたります。その他に、再就職を希望する個人がアウトプレースメント会社に自ら登録し、サービスの内容に応じた料金を登録者自身が支払うケースもあります。
ビジネス環境の変化に合った雇用対策が求められる中で、アウトプレースメントは企業人事の選択肢の一つとして広く認知されてきました。しかし現在では、慢性的な人材不足により各社が雇用の確保に努めているため、需要が減少していると言われています。
一方で、戦略的な視点からアウトプレースメントを活用する企業が増えています。雇用のミスマッチ対策を行ったり、従業員の適材適所を考えたマッチング支援をしたりするなど、今後は柔軟な対応が求められそうです。
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