エンゲージメントがもたらすメリット
「エンゲージメント」とは、個人と組織が一体となり、双方の成長に貢献しあう関係のことをいいます。エンゲージメント向上の効果として、「組織の活性化」「従業員モチベーションの向上」「業績の向上」「離職率の低下」があることが調査でわかっています。
エンゲージメントの効果
『日本の人事部 人事白書2019』によると、「エンゲージメントが高まったことで得られた効果」でもっとも多いのは「組織の活性化」で、エンゲージメントが「高い」「どちらかというと高い」と回答した企業の55%以上が回答しています。次に、「従業員モチベーションの向上(43.8%)」「業績の向上(39.8%)」「離職率の低下(定着率の向上・37.5%)」と続きます。
組織の活性化
エンゲージメントの高い組織では、従業員の仕事に対する自発的な関与や熱意が見られます。職場の問題を自ら解決したり、積極的に意見を出したり、事業と自身の成長に向かって活発に動きがある組織風土を生み出します。
従業員のモチベーション向上
エンゲージメントは、従業員自身が何を期待されているかを認識し、かつ成長機会に接するなかで、組織に貢献できている実感がある状態で生まれます。エンゲージメントが高まると、従業員は自分の仕事と業績、顧客満足度のつながりを感じ、モチベーションが向上します。
生産性の向上
エンゲージメントが高い状態とは、企業の方向性やビジョンに共感していることを示します。職務においてやるべきことを自発的に模索し、行動に移す意欲が十分にある状態といえます。組織への愛着も強まるため、事業課題に対して積極的に取り組む姿勢が生まれます。こうした一つひとつの行動が、生産性の向上をもたらします。
従業員の定着率の向上
エンゲージメントは、ビジョンへの共感や職場環境へのコミットメント、やりがいのある仕事など、さまざまな要素から醸成されます。エンゲージメントが高い従業員は、労働条件だけのつながりではなく、そこで働くことの価値を見出しています。従って、人材流出を防ぎ、定着率の向上が期待できます。
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エンゲージメント
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