産業カウンセラー 「産業カウンセラー」とは、心理学的手法を用いて、働く人たちが抱える問題を自らの力で解決できるように支援することを業務とする、民間資格とその有資格者のことをいいます。2001年までは旧労働省が認定する公的資格でしたが、現在は一般社団法人日本産業カウンセ...
アクティブレスト 「アクティブレスト」とは、直訳すると「積極的な休養」。つまり、より効果的に、効率的に休養することをいいます。横になるなどして完全に休むのではなく、むしろ体を動かすことで疲れの軽減を目指すものです。アクティブレストはもともと、アスリートの世界で普及した...
不定愁訴とは――意味と症状、訴える声を「わがまま」と職場で誤解しないためには 「不定愁訴(ふていしゅうそ)」とは、医療用語の一種で、何となく体調が悪いという程度の漠然とした自覚症状を訴える人が医療機関を受診しても、身体の不調や不快感につながる明らかな病変が見つからない状態を言います。「頭が重い」「イライラする」「体がだるい」「...
受動喫煙 「受動喫煙」とは、喫煙者本人ではなく、その周囲の人々が自分の意思とは関係なしに、たばこの煙を吸い込んでしまうことを言う言葉です。たばこの煙は、喫煙する本人が直接吸い込む「主流煙」と火のついたたばこの先から立ち上る「副流煙」、喫煙者が吐き出す「呼出煙」...
WBGT値 「WBGT値」(WBGT=Wet-Bulb Globe Temperature:湿球黒球温度)とは、暑熱環境による熱ストレスを評価する指標のことで、一般に「暑さ指数」と呼ばれます。熱中症の予防を目的として、1954年に米国で提案されました。単位は気温...
がん対策基本法 「がん対策基本法」とは、日本人の死因で最も多いがんの対策について定めた法律です。がん対策のための国および地方自治体の責務を明確にするとともに、全国どこの地域でも同じレベルの医療が受けられる環境整備や「がん対策推進基本計画」の策定などを掲げて、2006...
がん患者等の就労支援。ガイドラインと企業対応 65歳まで働くことが一般的になっている現在、企業は貴重な戦力を維持・確保するためにも、がんをはじめとする持病を持つ従業員への対応を進める重要性が増している。厚生労働省が公表した「事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン」をベースに、...
有所見率は53.2%!〔平成26年〕ストレスチェックとの違いは? 健康診断での有所見者に対する対応 健康管理の基本は健康診断です。では、健康診断において“有所見”となった社員への対応はどのようにすべきでしょうか。受診勧奨のやり方とともに、健康診断にまつわる会社のリスクや留意点などについて解説します。
全人格労働 「全人格労働」とは、人生の一部であるはずの仕事に自分の全人生や全人格をつぎ込んでしまうような、破滅的な働き方をいう言葉です。産業医の阿部眞雄氏は2008年に著した『快適職場のつくり方 イジメ、ストレス、メンタル不全をただす』の中で、この概念を提示し、...
[インタビュー] 季節性、新型インフルエンザについて 今年も、インフルエンザの季節がやってきました。近年では、治療水準が飛躍的に向上し、国内で流行する季節性インフルエンザについては、その被害を最小限に抑えることが可能になっています。依然として恐ろしいのは、これまで人間の間で流行したことがない、新型インフ...
「六月病」とは 4月から環境が大きく変わった新社会人や新入生が、ゴールデンウイーク明け頃に無気力状態に陥ることを五月病といいますが、近年、新社会人ではひと月遅い6月に同じような症状を訴える人が多く、これを五月病ならぬ「六月病」と呼びます。五月病も、六月病も正式な病名...
昼寝制度 「昼寝制度」とは、企業が社員に対し、作業能率の改善やミスの防止を目的として、就業時間中に仮眠(昼寝)をとることを認める制度のことです。眠気と戦いながら仕事をするよりも、いったん作業を中断して短時間の睡眠をとったほうが脳の働きが回復し、生産性も高まると...
仕事の効率をアップさせる「昼寝」の活用と規定作成&運用 仕事中に襲ってくる眠気と戦った経験を持つ人は、少なくないはず。睡眠不足は時に重大な事故を招くなど、決して侮ってはいけない問題です。短時間睡眠の研究が進むアメリカでは、昼寝によって作業効率の改善を図る企業が増加中。見直されつつある「昼寝の効用」をオフィ...
VDT症候群 VDTとは、Visual Display Terminal(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)の略で、パソコンやタブレット、スマートフォンのディスプレイなど表示機器の総称。これを使用する作業(VDT作業)を長時間続けることによって、心身にさまざま...
休養室とは――設置義務、休憩室との違いを解説 「休養室」とは、職場で従業員が急に体調が悪くなった場合などに休ませたり、救急車が来るまで待機させたりすることを想定して、事業場に設置する施設のことです。労働安全衛生法が定める労働安全衛生規則および事務所衛生規則において、「事業者は、常時50人以上また...
喫煙休憩 「喫煙休憩」とは、就業時間中に従業員が喫煙目的で席や持ち場を離れ、オフィスに設置された喫煙コーナーや戸外など、喫煙が許される場所まで移動して休憩をとることをいいます。受動喫煙防止をうたった健康増進法の施行(2003年)以来、社内禁煙・分煙の流れが強ま...
職場における喫煙対策の実態 民間調査機関の労務行政研究所(理事長:矢田敏雄)は、「職場における喫煙対策に関するアンケート」を実施。本記事では、その中から喫煙対策、禁煙に関する意識啓発の実施状況、喫煙対策における今後の方針について、取り上げます。
プレゼンティーイズムとは―「不調でも出社」がもたらす損失? 「プレゼンティーイズム」(Presenteeism)とは、従業員が出社していても、何らかの不調のせいで頭や体が思うように働かず、本来発揮されるべきパフォーマンス(職務遂行能力)が低下している状態のこと。日本語では「疾病就業」と訳されます。頭痛や胃腸の...
私傷病により通院する労働者のための「治療休暇制度」導入の実務 長期通院治療の必要な疾患であり、今や日本人の2人に1人が罹患するがんという病気を念頭におき、労務管理の観点からも有効な制度となりうる「治療休暇制度」について紹介します。