日本郵便、初の女性管理者研修を開発実施
初の社内SNSも参加女性管理者限定で開設、交流促進へ
~「日本郵便」×「星野リゾート」×「集英社」~
女性向けコンテンツのプロと組み、ロールモデル不在の
40・50代が「女性らしさ」を活かした管理者像を再発見
全国に約20万人(女性は4万人)の従業員を有し、2.4万の郵便局を運営する日本郵便株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 髙橋 亨)は、このたび弊社では初となる女性の管理者に特化した研修を開発・実施しましたのでお知らせいたします。
さらに、本研修が一時的な取り組みに終わらないよう、全国から参加した女性管理者が交流し、新たな気付きを共有・発信し、組織全体へボトムアップする仕組みとして、全社に先駆け弊社初となる参加者限定で社内SNSを開設いたしました。これらの取組みを通じて、吸い上げた現場の声は今後新しい取り組みへと反映されていまいります。
また、本研修は、ロールモデルの見えにくい40・50代の女性管理者が、日常の忙しさから離れ自分を見つめなおし、女性として体やココロと向き合い、お客様や社員からどう見られ何を期待されているかを知り、自分の思い込みとのギャップなどに気づく中で「人で選ばれる郵便局」のリーダーとなるための体験型研修です。研修の開発に当たっては、おもてなし文化の実践と企業向けエクゼクティブ研修を提供する星野リゾート、女性に寄り添うコンテンツ作りのプロ集英社であるブランド事業部と共同で研修を開発いたしました。
■初の女性管理者研修「ステップアップセミナー」 概要
日程:2015年7月23日~24日(1泊2日)
参加者:沖縄から北海道まで、全国から集まった40・50代女性管理者28名(選抜)
~今回開発された特徴ある研修 抜粋~
●馬と学ぶリーダーシップ : 人が、社会性を持ち群れを作る馬のリーダーに成る事を目的に生み出されたコミュニケーションを軸とするトレーニング手法を活用し、専門トレーナーの指導の元に、引き馬などの馬とのコミュニケーションを行う中で、参加者の部下や周囲とのコミュニケーションの特徴や課題を明らかにし、改善のキッカケづくりを行いました。
●星野リゾート講師による日常生活改善セミナー:40歳を過ぎると、30代までのように働けない健康上の揺らぎが出てきたりします。そういった健康の変化を踏まえて、日常の習慣や姿勢・歩き方の癖などを見直して理想的な女性管理者像へと自己変革を行いました。
●ワークショップ:「忙しい女性に優しい郵便局」 :全6班に分かれて、魅力ある郵便局づくりについて、現場での経験や、来ていただきたい女性と同じ目線から様々なアイデアを出し合いました。
●星野リゾート講師による印象分析研修と資生堂による管理者メイク講座:研修初日の受付時の第一印象他者評価と自己認識のギャップや研修後の自分の理想との比較を行い、お客様からも部下からも組織からも、どのような女性管理者として見られたいのかを気づき、それに近づいていきました。
~参加者の声~
「会議室で指摘を受けるよりも、ここで学んだことの方が素直に心に沁みました。姿勢も内面も部長としてのオーラを出したい」(沖縄県名張東局 総務部部長 比嘉智佳子さん)
「ひき馬体験は胸に響きました。リーダーは目標に向かって前を向いていないと、人も馬も迷ってしまうんですね」(三重県名張梅ヶ丘郵便局 局長/部会長 福山由希子さん)
「体と心がつながっている、ということを実感しました。自分がどのように見られているかも再認識。職場に戻って、みんなに伝えたい」(千葉県柏十余二東郵便局 局長/副部会長(貯金) 山本明子さん)
その他、研修会場到着時の第一印象が「サバサバして中性的」、「若さが残り貫禄にかける」「自己主張がなさそう」「近寄りがたい」などだったメンバーも、研修後職場に戻り「姿勢を正して(内外ともに)働くことが、後続の社員の育成にもつながるので、意識が変わった」、「常に自分に自信がなく、私なんて・・・と思いながら仕事をしてきたのですが、自分のイメージとは異なっていて、客観的に自らをとらえて自己プロデュース実践中」といった変化がみられました。
~初の社内SNS~
全国に先駆け試験的に社内SNSを活用し、北は北海道から南は沖縄まで全国に点在する(研修に参加した)女性管理者グループでの運用が始まりました。
このSNSでは、日常的な管理者としての悩みの共有や全国ネットワークの彼女たちのモチベーション維持のため、学びの実践や成功体験等の共有に活用され始めています。
研修をより実践的なものにする目的で議論された「新しい郵便局づくり」のワークショップでのアイデアを実現して豊中新千里北郵便局が率先して「子ども感謝デー」を開催している報告等の投稿が動き出しています。
~メッセージ~
日本郵便株式会社 女性活躍室長 一木美穂
女性のキャリア形成や出産フォローなど制度は十分に整う女性活躍のリーディングカンパニーですが、昨年秋の「女性活躍室(女性5名、男性2名が在籍)」新設をうけ、あらゆる女性の“私らしい”生き方を応援すべく、女性のお客さまと社員の、CSとESを一体的に高めるアクションプランを“Dear Woman Project”と名付けて推進してきました。
今回の研修に一緒に参加してみて、これまで男性中心の組織で働いてきた、ロールモデル不在の女性管理者たちの自己認識を解放し、自分と向き合う機会をつくることで覚醒する「女性らしさ」のなかに、真に働きやすく働きがいのある職場づくり、同時に女性の持てる力を最大限発揮できる会社への一歩があると感じました。一過性の研修にとどまらず、初の社内SNSなどを活用しながら、こういったアイデアやチカラを現場で実現できるよう、これからも色々取り組んでいこうと思います。
星野リゾートで初となる女性管理者研修を開発 渡邉径子
これまで、星野リゾート各スパのプロデュース、スタッフ教育、ウェルネス系アクティビティ開発やスパ滞在プログラム開発に携わって参りましたが、今回は「スーパーウーマン」ではなく、女性の管理者にとって何が必要なのかを考え、星野リゾートのおもてなしの神髄「ホスピタリティイノベーター」を学ぶコンテンツや、馬を使ったリーダーシップ研修、40代女性ならではの健康を含めた生活改善研修、印象分析研修等を組み込みました。今回が我々にとって初の女性管理者研修開発となりましたが、今後は女性管理者登用促進などの社会の動きに合わせて、本研修内容をもとに星野リゾートの各施設の特徴と各社ニーズに合わせて研修の開発提供を行っていく予定です。
研修企画を支援した集英社のブランド事業部 中山真理子
これまで、女性誌編集長などを経て、集英社女性誌サイト「ハピプラ」の企画・運営や、女性向けコンテンツ作りの経験を活かした新規ビジネスの創出に携ってきました。本研修では、企画・リサーチで、雑誌のコンテンツづくりの視点を活かし、さらに、6万部を誇る日本郵便社内向けの女性活用啓蒙の社内小冊子「One to One 」1号目なども手がけました。
今回の研修の企画は、10月に全女性社員と全郵便局に配られる「One to One 」2号目にも掲載されます。集英社のブランド事業部では、これまで女性誌の編集に携わってきた豊富な経験や女性向けコンテンツ作りの視点を持ったスタッフを活用し、企業のソリューションビジネスも展開していく予定です。
(日本郵政株式会社 http://www.japanpost.jp/ /8月21日発表・同社プレスリリースより転載)