不透明な世の中を、スマホをたたいて渡る若者たち
堅実で安定志向な若者の武器はコミュニケーション能力
~「an若年層白書2014」全文発表~
株式会社インテリジェンス(本社:東京都千代田区、代表取締役兼社長執行役員:高橋広敏)が運営する求人情報サービス「an」は、全国の15~24歳までの男女2,476人のライフスタイルやアルバイト経験、将来・仕事観についてまとめた「若年層白書」を発表します。
全6回にわたり、若年層の「いま」を様々な角度から分析してきました。最終回となる今回は、これまでのまとめとあわせ、「いま」の若者たちの今後についても考察を加えています。
【分析概要】
■若者の安定志向の背景には、周囲を取り巻くネガティブなニュース
「いま」の若者は、不況、年金問題、就職難など、ネガティブなニュースに囲まれて育った一方、日常的にPCや携帯電話、スマートフォンなどのデジタル機器に触れながら育った世代。ネットなどを駆使し入手できる様々な情報によって、実践前から結果がわかってしまうためか、安定志向に。
■安定志向だからこそ、働くことへの意欲が高い
安定志向は、育ってきた社会環境に対する不安によって生じたものなので、多くの若者が仕事に対して真摯な考えを持ち、一生懸命働きたいと考えている。また、男女でも仕事観に違いは見られず、女性にも自立志向が伺える。
■若者が得意とする繊細なコミュニケーション能力は、今後の社会でも大きな強みに
リンダ・グラットン著「ワーク・シフト」(2012)でも、今後の社会で必要とされるのは、コミュニケーション能力(自己伝達、協業能力)だと言われている。若者は、SNSなどで情報を共有、発信し、どうみられるかを意識して自分について語る、自己伝達能力が高い。また、リアル、ネットを含め、様々な人やグループによって空気を読み、キャラを使いわける能力は、社会に出てからも様々な属性の人たちとうまくコミュニケーションをとって仕事を円滑に進めていく「協業能力」にもつながっていくものと思われる。
■今後経験を重ね、磨いていきたいのは、「柔軟性」、「自信」、「仕事への情熱」
今後、経験を重ねて磨いていきたいのは不測の事態や初めての出来事に遭遇した時にそれを乗り越えられる柔軟性や自信。こうした能力は、社会に出てからも必要と言える。さらに、仕事への情熱を持つ為には、自分のやりたいことを見つけることも重要。こうした経験を、「an」は若者にアルバイトの現場を通じ身に着けて欲しいと考えている。
<「若年白書2014」調査概要>
第1回 数字で見る若者を取り巻く「いま」
・平均世帯年収は、生まれてからずっと減少している、不景気ネイティブ
・物心ついた時からPCやケータイがある生活を送る、デジタルネイティブでありケータイネイティブ
第2回 「いま」のライフスタイル
・コミュニケーションは、つながり・ひとり両立志向
第3回 「いま」のアルバイト
・大学4年生時点では9割の人にアルバイト経験があり、8割が自己の成長を感じている
・就職活動でアピールするのは「大学の勉強・ゼミ」と「アルバイト」の2大経験
第4回 「いま」の将来観
・安定と普通であることを求めており、大学生が将来なりたい職業第1位は「公務員」
・男女ともに、20代は仕事優先で過ごしたい人が6割以上
第5回 若者タイプ図鑑 (大学生を将来観ごとに8種類の動物に例えて分類)
・「仕事重視」、「人間関係重視」、「普通であること重視」の3タイプが多い
※「若年層白書」2014年版 全文はこちら
http://weban.jp/contents/wakamono/jakunen2014_pc/
※若年層白書は、2012年から毎年発行しています。2012年版、2013年版はこちら
http://weban.jp/contents/an_report/download/hakusho2012.html
http://weban.jp/contents/an_report/download/hakusho2013.html
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ / 1月8日発表・同社プレスリリースより転載)