中原淳・溝上慎一編
『活躍する組織人の探究:大学から企業へのトランジション』(東京大学出版会)刊行
中原淳(東京大学大学総合教育研究センター准教授)と溝上慎一(京都大学高等教育研究開発推進センター准教授)が中心となって、『活躍する組織人の探究:大学から企業へのトランジション』(東京大学出版会)を刊行しました。
昨今、グローバル化・情報化の進展による企業競争環境の激化のために、各企業はより効果的で迅速な採用・選抜・人材育成の達成が求められています。他方、ますます厳しくなる大卒者の労働市場に対応するために、各大学はキャリアを意識した教育施策を導入することも求められています。
そして、大学から企業へ円滑に移行できる人材、素早く効率的に組織適応できる人材、組織革新を担える人材への要望が高まる現状に応えるために、本書『活躍する組織人の探究:大学から企業へのトランジション』では、現在企業で活躍するビジネスパーソン=組織人がどのような意識・行動のもとに大学生活を過ごしていたのかを質問紙調査の分析から明らかにします(本質問紙調査は京都大学高等教育研究開発推進センター溝上慎一研究室、東京大学大学総合教育研究センター中原淳研究室、公益財団法人電通育英会の共同研究の下に実施されたものです)。
大学時代にどのような過ごし方をし、何を学んだ学生は就職活動や就職後の初期キャリアで成功を収めるのか。大学時代にどのような人間関係を構築した学生が会社組織で適応しているのか。大学時代に将来の見通しを持つ学生は組織に適応し、革新行動をとることができるのか。といった問題群を検討し、今後の企業の新たな戦略的人材マネジメントの構築や、大学におけるより有用なキャリア教育の確立に貢献するための知見を見出します。
大学の就職課・キャリアセンター担当者・キャリア教育担当者、企業の人事(採用・育成担当者)の方にとって必読の一冊です。
◆書籍の詳細は、こちらをご覧ください。
(一般財団法人 東京大学出版会 http://www.utp.or.jp/ /4月3日発表・同社プレスリリースより転載)