ニッソーネット、『介護人材の採用と活用に関する調査』を実施
現場が求めているのは、ロボット導入より介護報酬引き上げとスタッフの処遇改善
安倍政権も介護業界では期待薄…64%が「期待していない」と回答
福祉の人材サービスおよび育成を行う株式会社ニッソーネット(本社:大阪市北区、代表取締役社長:山下吾一)は、介護事業所を対象に2013年8月~9月の期間で、『介護人材の採用と活用に関する調査』を実施いたしました。この度、ご回答いただいた442事業所の結果をとりまとめましたのでお知らせいたします。
■アンケート概要
A.アンケートの名称 : 『介護人材の採用と活用に関する調査』
B.アンケートの目的 :
(1)介護人材の派遣・紹介、育成サービスを提供する企業として、クライアントである介護事業所のニーズを正確に把握し、より満足度の高いサービスを実施するため。
(2)介護事業所の状況や課題を調査・発表することにより、業界データとして活用していただく
とともに、介護業界への関心を促進するため。※今後も定期的(年1回程度)に実施予定。
C.調査期間と方法: 2013年8月5日~9月5日、郵送による調査票の配付・回収。
D.調査対象: 弊社クライアントの事業主様(有効回答数442件)
E.設問項目:
【1】 事業所の属性について 【4】 介護職員の資格取得について
【2】 介護職員の中途採用について 【5】 その他
【3】 介護職員の活用状況と定着率について
■ アンケート集計結果のポイント
【1】 (5)女性に支えられる介護現場!女性比率が7 割以上の事業所が半数以上
介護職員の女性比率は「70%以上」と回答した事業所が半数以上(53.6%)でした。介護現場が女性に支えられた職場であることがわかります。
【2】 Q4.採用で重視するのは「技術や知識」より、圧倒的に「人柄とコミュニケーション能力」
中途採用で介護職員を採用する際に重視する点は、1位「人柄」(95.0%)、2 位「コミュニケーション能力」(70.1%)。一方、「介護技術のレベル」(10.0%)や「介護知識のレベル」(9.3%)はあまり重視されていませんでした。[複数回答]
【3】 Q2.人材不足の一番の原因は「定着率」より、「採用する段階での問題」
介護職員が不足している原因として、「採用活動をしても人数が集まらない」(45.6%)、「応募者の中に採用レベルの人材がいない」(24.3%)が上位。「新入職員の定着率が低い」(9.5%)はわずかでした。
【5】 Q1. 安倍政権も介護業界では期待薄…64%が「期待していない」と回答
介護業界が抱える課題解決において、現政権に「期待していない」と回答した事業所が6割以上(64.0%)。
【5】 Q2. 現場が求めているのは「ロボット導入」より、「介護報酬引き上げ」と「スタッフの処遇改善」
介護関連で現政権に求めたいことは、「介護報酬の引き上げ」(76.5%)、「介護人材の処遇」(66.7%)が上位。政府は2015 年度より介護ロボットの保険適用範囲を拡大する方針ですが、「ITの先進技術導入支援(見守り・介護ロボット)」は8.1%にとどまりました。[複数回答]
◆ 本リリースの詳細は、こちらをご覧ください(PDF)。
(株式会社ニッソーネット http://www.nissonet.co.jp/company/ /10月15日発表・同社プレスリリースより転載)