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ニュース
社会 教育・オピニオン
掲載日:2013/10/15

産労総合研究所、2013年度 教育研修費用の実態調査

民間のシンクタンク機関である産労総合研究所(東京都千代田区、代表 平盛之)が発行する定期刊行誌「企業と人材」(編集長 伊関久美子)では、1976年以来ほぼ毎年「教育研修費用の実態調査」を行っており、このほど2013年度調査(第37回)の結果がまとまりましたのでご報告します。

■調査要項

【調査名】 「2013年度 教育研修費用の実態調査」
【調査対象】 「企業と人材」誌読者から任意抽出した3,066社
【調査時期】 2013年7月
【調査方法】 郵送によるアンケート方式
【集計対象】 締切日までに回答のあった107社


■調査結果の概要

(1) 従業員1人当たりの教育研修費
■ 2012年度の実績額は1人当たり3万6,054円。規模間格差は縮小
  2013年度の予算額は1人当たり4万2,462円

2012年度の従業員1人当たり教育研修費用の平均額は、調査計で36,054円(前回調査32,034円)、1,000人以上企業で37,109円(同43,063円)、999人以下企業で35,021円(同25,842円)であった。調査対象が異なるため前回調査との厳密な比較はできないが、今回調査では1,000人以上企業で平均額が下がった一方、999人以下企業で大きく上がり、規模間格差は縮小した。また、2013年度の予算額は1人当たり42,462円(同39,888円)だった。1人当たり実績額の分布状況については、前回と同様、いずれの区分でも「1~3万円未満」が最多となったが、「3~5万円未満」も2割を超えている。

(2) 教育研修費用(総額)の今後の方向性
■ 教育投資の見通しについては、「現状維持」49.1%、「今後は増加」37.7%

教育研修費用(総額)について今後1~3年間の方向性をたずねると、「現状維持」が49.1%、「増加(かなり増加+やや増加)」37.7%、「減少(かなり減少+やや減少)」13.2%という結果であった。前回2012年度調査に比べ少し「増加」の割合が下がっているが、ほぼ同様の傾向といえよう。999人以下企業で増加の割合が高い(今回43.8%、前回47.2%)点も前回と同じであった。

(3) 各種教育研修の実施状況
■ 実施率が高い教育研修は、階層別教育では新入社員、初級管理者が8割超、中堅社員教育も8割弱。職種・目的別教育では選抜型幹部候補者教育が4割強で最多に

次に、2013年度に実施する教育研修について主な研修プログラムの実施率をみると、階層別教育では「新入社員教育」、「初級管理者教育」が8割を超える高い実施率となった。また、「中堅社員教育」は前回63.5%から77.4%に大きく上昇している(複数回答)。他方、職種・目的別教育では、「選抜型幹部候補者教育」が43.4%で最多となっている(複数回答)。

(4) グローバル人材育成に向けた施策
■ 約半数の企業が外国語習得促進に取り組む。内容は「自己啓発援助」のほか、「社内講座の開講」、「語学資格取得奨励金」など

今回の調査では、グローバル人材の育成に向けた取り組みについてもたずねている。まず、外国語習得を促進する取り組みを行っている企業は50.5%。製造業では70.2%、非製造業では34.5%と、業種によって開きがある。実施内容としては、「自己啓発への費用援助」が67.9%で最多となったが、1,000人以上企業では有料ないし無料の「社内講座の開講」が、999人以下企業では「語学資格取得への奨励金」が、それぞれ4割を超えている。次に、海外研修については、実施企業は4社に1社(25.0%)にとどまる。ただし、今後実施予定とする企業(14.4%)も合わせると、全体の約4割がグローバル化に向けた海外研修に取り組んでいることとなる。

▼ 図やグラフが入ったホームページはこちらから
 ※本調査結果は「企業と人材」2013年10月号に掲載しています。

【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:株式会社産労総合研究所
「企業と人材」編集部 担当:伊関、堀之内、原
TEL:03-3237-1615
Email: edt-e@sanro.co.jp

(株式会社産労総合研究所 http://www.e-sanro.net/ /10月10日発表・同社プレスリリースより転載)

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