産労総合研究所、「2013年 中高齢層の賃金・処遇に関する調査」結果発表
◎40~59歳の賃金カーブは、毎年の上昇幅が少なくなる「逓減型」が約3割。賃金カーブの修正は「基本的賃金で実施」が約8割
◎ 60歳代前半層の賃金の決め方は、「個人ごとに異なる」34.7%に対し、「一律に定年時賃金の一定率を減額」28.8%、「一律定額制」18.6%
■調査結果のポイント
(1)定年の定めと60歳代前半層の社員の雇用形態
・改正高年法施行後も、大多数の企業は、定年年齢を「全員一律」に「60歳」としている。
雇用形態としては「嘱託・契約社員」がほとんど
(2)40~59歳の賃金カーブ
・毎年の賃金上昇幅が少なくなる「逓減型」が約3割(31.5%)で最多
・賃金カーブの修正は、「基本的賃金で実施」が約8割(81.1%,複数回答)
(3)60歳代前半層の賃金の決め方
・賃金の決め方は、「個人ごとに異なる」34.7%に対し、「一律に定年時賃金の一定率を減額」28.8%、
「一律定額制」18.6%
(4)60歳代前半層の賃金決定と年金・給付金の受給
・賃金決定にあたって、「公的給付金の受給は前提としない」企業が44.5%。
大企業、中堅企業では5割に達する
(5)ベースアップが実施された場合の取り扱い
・今後ベアが実施されても、60歳以上の再雇用者には「ベアの適用なし」54.7%
(6)60歳代前半層に対する人事評価
・60歳代前半層について「人事評価を行っている」企業は53.3%と約半数
・評価結果は「賞与・一時金に反映」が6割、「月例賃金に反映」が4割(複数回答)
(7)高年齢者雇用についての課題
・60歳以降の雇用で課題となるのは、「職務配分」、「職場配置」、「モラール維持」など
■調査要領
【調査名】 「2013年 中高齢層(40~65歳)の賃金・処遇に関する調査」
【調査時期】2013年5~6月
【調査方法】郵送によるアンケート方式
【調査対象】当社会員企業、全国1・2部上場企業、および過去に「中高年層の処遇と出向・転籍等の実態に
関する調査」「定年後の継続雇用制度の実態に関する調査」に回答のあった企業から任意抽出
した3,500社(各種団体含む)
【集計対象】締切日までに回答のあった279社。ただし、60歳代前半層の処遇については、
「該当者なし」とする5社を除いて集計。
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◆ 本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社産労総合研究所 http://www.e-sanro.net/ /8月23日発表・同社プレスリリースより転載)