ヘイズ、2013年 7-9月期の採用動向を発表
人材紹介会社のヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、リージョナル・ディレクター、ジョナサン・サンプソン、以下ヘイズ・ジャパン)は、2013年7月から9月までの採用動向予測をまとめたレポートを発表しました。これによると、当期は特定の職種を選んで人材採用を進める企業が目立ち、特に会計、セールス、コンプライアンスの専門家の人材需要が高まると見ています。また、退職者の補充とチームの技能向上などを目的に選択的な採用を進めていることもわかりました。
ヘイズ・ジャパンのリージョナル・ディレクター、ジョナサン・サンプソンは次のように述べています。
「成長戦略の中で雇用の流動化を唱えたアベノミクスの長期的効果はまだ見えないですが、特定の分野で離職数の増加に影響を与えたことは明らかなようです。日本全域の全ての事業分野や職種で、人材需要が高いという訳ではありませんが、特定の地域で限定的な職種に対して人材ニーズがあります」。
「採用マネージャーは、離職者の補充や、会社のビジネスにすぐ価値をもたらすことのできる人材に的を絞って意欲的に採用を行っています。企業からは景気の回復の兆しが感じられるという声も聞かれます」。
一方で、企業は採用人材に対して高い期待を抱いていることも事実です。「企業は、候補者の中でもっとも優秀な人材に対して採用通知を出し、常にその企業にとって最適なスキルや経歴を有する人材を探し続けています」。
当期に採用ニーズが高まると予想されるのは次のような専門分野です。
■財務計画立案・分析マネージャー(FP&Aマネージャー):
全般に人材不足ですが、特にバイリンガル人材の不足が目立ちます。
■会計士:
多くの企業で会計業務の経験と高い英語力を有する若手人材を求めていますがこのような人材を探すのは難しいのが現状です。
■コンプライアンス:
今までより強化された新しい法令・規制の導入により、財務分野で引き続き優秀なコンプライアンス専門家のニーズが高まっています。
■内部監査・コーポレートガバナンス:
銀行がますますリスク軽減と法令順守に力を注いでいることから引き続きこの分野の専門家に高い需要が見込まれます。さらに、銀行が市場で事業を拡大するにはそれに合わせ内部監査担当者を増員することが規制により定められています。よってこれら専門家の需要が一層高まっています。
■ネットワーク・エンジニア:
日本では現在、企業内ネットワークの強化や中核システム支援のインフラ構築が進んでおり、大規模ネットワーク構築環境で働くネットワーク・エンジニアが求められています。
■アプリケーション・サポート:
経済に改善の兆しが見え始めてきたことから、金融市場が活発化しています。その結果、今まで人員の効率化を図っていた証券や債券のセールスに関わるフロント・オフィスで増員が必要になっています。
■人事コンサルタント:
人事、プロジェクトクト・マネジメント、セールスなどで幅広い技能を身につけた候補者に高いニーズがあります。
■ペイロール:
多くの企業がペイロール部門を社内に設置したことから、人材が求められています。
■スマートフォン開発者:
日本におけるこの分野の著しい成長に伴い、新規、既存のゲーム開発技術を持つ技術者に高い需要が集中しています。
■損害保険会社クレーム・アジャスター:
損害保険の直販会社が増加したことで、経験豊富なクレーム・アジャスターに対する需要が引き続き高いです。今期は特に、将来を見据えた若手の採用よりも、経験豊富な人材の選択的採用に積極的な企業が目立ちます。
■バイリンガル弁護士:
英語、日本語の両方に通じたバイリンガル人材がこの分野で強く求められています。
■クリニカル・リサーチ・アソシエート(CRA):
幅広い分野の治療新薬が次々と市場に投入されていることから、これら新薬の臨床テストのモニタリングを行うCRA に対して、引き続き高い需要が見られます。一方で、熟練したCRA が不足していることから、社内で若手社員を抜擢し研修を実施する企業も増えています。
■セールスアドミニストレーター / アシスタント:
日本全般でビジネス成長による販売部門の拡大が進んでおり、販売担当の人材に需要があります。
■アセット・マネージャー:
最近の円安により、日本の不動産投資が海外ファンドにとって魅力的なものとなりました。日本の景気回復は進んでいると思われているものの不動産価格は、かつての最高値をかなり下回っています。また他国の不動産と比べ、より安定し、不動産リスクが低いと考えられていることから、不動産販売が活発化しアセット・マネージャーの需要が高まっています。東京では東日本大震災では深刻な被害を受けた建物は皆無でした。これによって、日本の商業・住居用ビルディングの信用度の高さが再認識されました。
■オンライン・ゲームセールス担当者:
スマートフォン、オンライン・ゲーム向けソフトウェア市場は成長を続け、技術も躍進しています。競争の激しい市場であることから、市場投入、セールス分野で経験豊富な高い技能を持つ担当者が求められています。
■セールス担当者:
全般に間接販売よりも直販のセールス担当者に高い需要が見られます。
■間接購買シニア・マネージャー:
英語能力の高いマネージメント・スペシャリストには、グローバル戦略の観点から、企業に利益をもたらし、コスト削減に貢献できるため、高い需要があります。特に製薬業界では、このような人材が企業の成長に不可欠ですが、人材は転職に積極的ではなく、この事がこの分野の人材需要にさらに拍車をかける結果となっています。
≪ヘイズ・グループについて≫
ヘイズ・グループは、グローバルな人材サービスを提供するスペシャリストの人材紹介会社です。世界33カ国*、245の拠点において、7,800人超の従業員が経験とスキルを備えた人材サービスをグローバルに提供しています。
≪ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社について≫
ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社は、ヘイズ・グループの日本法人として2001年に東京で設立されました。同社は日本で唯一、東京赤坂本社、新宿支店、大阪支店の3つの国内拠点を擁する外資系人材紹介会社です。「経理・財務」、「金融」、「ファイナンス・テクノロジー」、「人事」、「ヘイズ・リソース・マネージメント」、「IT」、「保険」、「法務」、「ライフ・サイエンス」、「オフィス・プロフェッショナル」、「不動産関連」、「セールス&マーケティング」、「サプライチェーン」の13の専門分野に精通したコンサルタントが豊富な知識と経験をもとに、正社員から契約・派遣社員まで、企業の人材採用や個人のキャリアアップを支援しています。
*日本、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、コロンビア、中国、チェコ共和国、デンマーク、フランス、ドイツ、香港、ハンガリー、インド、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、マレーシア、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ポーランド、ポルトガル、ロシア、シンガポール、スペイン、スウェーデン、スイス、アラブ首長国連邦、イギリス、アメリカ
●本件に関するお問い合わせ先:
ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社
朝倉 03-3560-2813
(ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社 http://www.hays.co.jp/ /7月24日発表・同社プレスリリースより転載)