職場での“メンタルへルス”対策に
ヒューマンアカデミーが教材の販売開始
ヒューマンホールディングスの事業子会社で教育事業を展開するヒューマンアカデミー(東京都新宿区、齋藤仁・代表取締役)はこのほど、今社会的に注目されている、職場での“メンタルへルス”対策のためのDVD教材を発売しました。
2006年4月の「改正労働安全衛生法」の施行を前に、企業での取り組みが本格化するとみられる“メンタルへルス”対策ですが、それに対応すべく、500社を越える企業の人事や健保、労組の担当者からのニーズの声を反映し、基本的な内容をわかり易く映像で解説したDVD教材を開発、これから導入しようとする法人や団体に向けて広く販売を開始しました。同時に、従来同社で扱ってきた「職場コミュニケーション研修」「マネジメント研修」などの法人向け研修と組み合わせることで、より効果的なオリジナル研修として提案していきます。
制作にあたっては、企業へのメンタルへルスサービスを専門に手がけるライフバランスマネジメントに協力いただき、臨床心理学の第一人者でメンタルへルスや産業心理学分野、リラクセーション法で著名な筑波大学名誉教授医学博士 内山喜久雄氏が総合監を担当、実践に則したわかり易い内容となっています。
過労や人間関係によるうつ病が原因で自殺する人が急増、また精神障害による労災認定が増加するなど、職場におけるメンタルへルスは今、社会的な問題となっています。実際、サラリーマンのストレスに関するアンケート結果では、※1労働者の61%が職場でのストレスを感じ、※23分の2の労働組合がここ3年間に職場での「心の病」が増加傾向にあり、8割がその対策として「メンタルへルスの取り組み」を考えていると回答しています。厚生労働省では、うつ自殺による労災認定の判断基準見直しや、長時間働く従業員への心のケアなどを企業に促す改正法を成立させるなど、具体的な動きを見せています。
このように、職場でのメンタルヘルスケアの必要性が社会的に注目される中、導入を検討する担当者から、教材などのツールや研修のニーズが高まっています。本教材では、現代における職場での心のケアについて、その問題点や解決策のポイントをわかり易く解説。職場ですぐに活用できる方法なども紹介しています。また、社員一人ひとりが活用できる教材と、管理職向けの教材の2種類があり、目的に合わせた研修に対応が可能です。個人向け教材は、ポイントをまとめた本編とカウンセリング編で構成され、うつのチェックポイントの他、カウンセリング編ではリラクセーション反応法や認知療法など、実際のカウンセリング場面を体験できます。また、管理職向けでは、部下のSOSの症状例、部下をうつにする上司の特徴例、部下への声かけ例など、本編と職場での実例をドラマで再現するなど、実際のケースに沿って解説しています。
本教材をはじめ、ヒューマンアカデミーでは、職場でのコミュニケーションの活性化や心身のケア対策の研修などを多角的に提案し、よりよい社内環境づくりをサポートしていきます。
※1 労働政策研究・研修機構「人口減少社会における人事戦略と職業意識に関する調査」
2005年
※2 財団法人社会経済生産性本部メンタルへルス研究所「労働組合のメンタルへルスの取
り組みに関するアンケート」2005年
(ヒューマンホールディングス http://www.athuman.com/同社プレスリリースより抜粋・1月25日)